昨日の夕方4時から7時まで外出禁止令が一時解除されたのに続き、金曜日の今日も朝8時から夜10時まで解除されました。おかげでスタディツアーの一行は問題なく空港に向かえることになり、ひと安心。

しかし、ネットでは、ダッカ大学の教員2名(ひとりは学部長)が拘留されたというニュースも流れており、明日以降どうなるかまだ楽観できません。

私の家では朝から停電でもないのにケーブルテレビが全然つながらず、何も見られません。停電がらみのよくあるトラブル(普通数十分から1時間で元に戻る)かと思って待っていたのですが、いつになっても画面は砂嵐状態のまま。幸い携帯電話はつながっているので、外との連絡やネットを見るのも問題ないんですが、こういうときにテレビニュースが見られないのはこれまた困ります。小嶋駐在員やダッカ事務所のスタッフと連絡をとると、他の地域ではテレビが映っているようで、これはうちが加入しているケーブルTVだけの技術的な問題なんだと思いますが...。早く直してもらわないと困りますね。.

ただし、テレビが映っていてもTVニュースはかなり規制がかかっており、政府からの通達以外、外出禁止令の間の各地の様子などはほとんど報道されていないようです(昨夜もそうでした)。昨日比較的そのあたり自由な報道がされていたのはFMラジオ局のニュースで、ある局の午後のニュースでは、外出禁止令中でも各都市でかなりの人々が身分証明書を持参してオフィスや学校へ行ったこと、しかし行く途中で軍や警察に追い返されたり、暴力を振るわれた人がいたことなどを人々の声もまじえて伝えていました。

新聞やネット媒体は今回の報道規制の対象から外された、というニュースのテロップが昨日の夕方Daily Starのインターネット版には流れていましたが、本当に100%自由に報道できる状況にあるのかどうか。

昨日の夕方、外出禁止令が解除された3時間の間に食糧を調達しておこう、と、私も近所のスーパーへ行ったのですが、その混みようはすごいものでした。レジに並ぶ人は長蛇の列になり、買い物カゴも足りなくなるし、店内を移動するのもひと苦労。レジ前では、「ちょっと割り込まないでよ」「違うのよ私はここに並んでたんだけど、ちょっと卵だけとりにいったのよ」「ぼくは割り込もうとしてるんじゃないよ、空いたカゴが出るのをまってるんだ」といったやりとりが展開され、それでも皆辛抱強く並んでいました。

新聞によると、地方から出てきて足止めを食っていた人たちは、この時間の間になんとか汽車に乗って帰ろうと駅に殺到したようです。結局慌てなくても、今日また1日外出禁止令は解除になったわけですが。

外出禁止令が本格的に解除されるのはいつになるのか、来週普通に仕事ができるのか、まだ全然わかりません。

追記: 正午ごろからうちのTVは復活し、ニュースも見られるようになりました。しかし、ほんとにほとんどニュースらしいニュースはないんですよね。どの局も画面の下に「本日夜10時まで外出禁止令が解除された。しかし、10時以降は次の通達があるまで再び外出禁止となる」というベンガル語のテロップが流れているだけ。これ、滞在中の外国人で全然ベンガル語がわからない人は困るだろうなあ...。