2007年がスタート!皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?

昨年シャプラニールをご支援くださった皆様、このブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、年末年始ちょっとこのブログもご無沙汰してしまいましたが、それというのは今年はイスラム教の犠牲祭(コルバニー・イード)が偶然にも元旦に重なり、ちょうどダッカ事務所のイード休みが正月休みと同じ時期になったので、日本に一時帰国していたんです。約1週間の休みが終わって、今日ダッカに戻ってきたところです。イスラム暦は新月から始まる太陰暦で、毎年10日ぐらいずつ前にずれていくので、今回みたいに犠牲祭が元旦と重なるようなことは単純に計算しても36年に1回あるかないかの珍しいことです。

元旦に日本人がおせち料理やお雑煮を食べてるちょうどそのとき、バングラデシュの人たちは牛や山羊をさばいてみんなで分けて食べてたわけです。面白いですよね。

さて、前置きが長くなりましたが、今日書きたいのはイードのことじゃないんです。ゴミのことです。

今回日本であらためてどうしたものかと思ってしまったんですが、日本で暮らしてるとどうしてあんなにゴミが出るんでしょう。とくにスーパーで買い物すると肉や魚のトレーやら野菜の入ってる袋やら、プラスチック・ゴミが大量に出てしまいますよね。

シャプラニールでも「レジバッグを使わずにジュートのマイバッグを持とう!」というキャンペーンをやってますが、レジ袋をたとえ使わなかったとしても、それ以外のプラゴミが…あまりにも多すぎる。いくらリサイクルしたとしても限界があるし、帰国したら本腰入れてプラゴミが出ない暮らしを考えないと…とつくづく思いました。

ご存じの方もあるかと思いますが、バングラデシュではポリ袋禁止なので、そのへんのお店で買い物をしたとき入れてくれるのは古新聞などいらない紙でつくった紙袋だし、スーパーでもうすーい綿の布袋やネットの袋に入れてくれます。野菜や果物はそのままの形で積まれていて、それを紙袋に入れてもらえばいいし、肉や魚も2重にした紙袋でそんなに困ることはありません。余計な包装がないからここではほんとにゴミはちょっとしか出ないんです。新聞の折り込みチラシやダイレクトメールもほとんどないので、紙ゴミも少ないですしね。

農村部の卸売り市場などを見ていると、野菜や果物は蓋がついた大きな籠に入れてトラックに詰まれるか、唐辛子などの小さいものはジュートの大きな袋に詰められて輸送されています。輸送中に傷むものの割合は日本に比べたら多いかもしれないし、確かに日本のようにプラスチック容器にパックされていたほうが衛生的ではありますが、バングラデシュ方式でも、実際のところ消費者としてはそんなに困らない。慣れちゃえばこんなものかな、って感じです。

ゴミを本当に減らそうと思ったら、便利な生活の何かを犠牲にしないとやっぱり無理ですよね。日本もゴミを出してからリサイクルするだけじゃなくて、ゴミの出ない生活をもっと真剣に考えるべきところに来ているんじゃないかと思います。

そんなの商売にならないよ、と言われるかもしれないけど、ポリ袋やプラスチック・トレーをできる限り使わないエコ・スーパーマーケット、できないもんかなあ。自分で袋やタッパーを持っていけば割引してくれるような。私の日本の家の近くにもあるけれど、同じ屋根の下に個別の肉屋さんや八百屋さんが入ってるような市場っぽいところならできるんじゃないかしら。そういうところを行政が「エコ・マーケット」として認定して、なんらかの形で優遇するとか…。

きのう成田空港へ向かう成田エクスプレスの中で、そんなことをぐるぐる考えていました。