ブログでのご報告が遅れてしまいましたが、2025年5月に入職し、6月中旬にバングラデシュへ赴任しました。
柳下 優美(やぎした ゆみ)と申します。

嵩上げ井戸の管理者とともに(サイクロン防災事業)

NGO経歴10周年の節目となる今年、歴史あるシャプラニールでの駐在任務、身が引き締まる思いです。

10年の中で、7年弱は主に資金調達に携わり、日本からバングラデシュの事業をサポートをしてきました。残りは2度の駐在経験ですが、実はどちらもサブサハラアフリカ地域での駐在で、バングラデシュに住むのは今回が初めてです。

最近まで長野やモザンビークに住んでいたのもあってか、バングラデシュでの生活を始めてもうすぐ5カ月経ちますが、未だに人の多さに驚かされます。

2026年11月には国際連合が定める「後発開発途上国」を卒業しますが、国に守ってもらえない人々が多すぎる印象を強く受けています。駐在していたアフリカの国々よりも、個人の経済力が物語る社会構造がバングラデシュにはあり、その背景には長い間蓄積された文化的・歴史的・政治的要因が絡み合うなかなか根深い社会課題があることをひしひしと感じています。

村の女性との防災についての話し合い

2030年には人口が2億に達するという予測も出ているバングラデシュで、私が関われる人々はその一握りの人々かもしれませんが、できることを一つずつ着実に取り組んでいきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

バングラデシュ事務所長 柳下優美