こんにちは!国内活動グループ・インターンの浅野です!

お待たせしました!先日、ブログでもお知らせした、元インターンへのインタビュー企画「先輩インターンはなにしてる?」が始まります!

この企画はもっと多くの人に、特に私たちの同世代に、国際協力のいろいろな顔を知ってほしい、興味を持ってほしい、という思いから始まっています。さまざまな場所で活躍している元インターンの先輩の皆さんに気になる質問をたくさんぶつけ、答えてもらいました!

第1弾は、独立行政法人国際協力機構(JICA)でご活躍されている武田さんにお話を伺いました!


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元国内活動グループ・インターン 武田 真佑子 さん

インタービュー/文:国内活動グループインターン 浅野 遥花

途上国の彼らと日本にいる私たちは無関係じゃない

浅野:はじめまして、国内インターンの浅野です。今日はよろしくお願いします。では、早速ですが、武田さんはなぜ、シャプラニールでインターンをしようと思ったのでしょうか?

武田:シャプラニールでは国内活動グループのインターンをさせていただきました。大学時代にタイやマレーシアの農村でホームステイし、パームオイルの生産現場などを見た中で、彼らの経済的な貧困を生み出している構造に日本に住む私たち一人ひとりも関係しているかもしれないことを知りました。

それまでは漠然と「国際協力」がやりたい、そのためには海外に出なければならないと思っていましたが、日本国内での国際協力のやり方や、日本に住んでいては遠く感じてしまう途上国の問題を、いかに身近なものとして感じてもらえるかに関心が出てきたため、ちょうど募集をしていた国内活動グループでインターンをしたいと思いました。

浅野:遠い国で起きていることも、実は日本にいる自分と関係があると感じたことがきっかけだったんですね。

水色のサロワカ(バングラデシュの衣装)を着ている武田さん/インターン時代はフェアトレード商品のお出かけ販売のお手伝いなどもしました。

水色のサロワカ(バングラデシュの衣装)を着ている武田さん。インターン時代はフェアトレード商品のお出かけ販売のお手伝いなどもしました。

一人ひとりの「国際協力」がつながる場所

浅野:武田さんにとっての、シャプラニールの魅力を教えてください。

武田:国内活動チームのインターンを約半年させていただく中で、シャプラニールは国際協力に関心のある方にとってのベースのような場所になっていることを感じました。

インターンをするまでは、国際協力=仕事ととらえていましたが、決してそうではなく、一人ひとりの生活に合わせた、やりたい形で関わっている方が多くいらっしゃいます。シャプラニールの魅力の一つは、そうした方々をつなげる場として機能していることではないかと思います。

浅野:たしかに、「ベース」という表現がしっくりきました!一人ひとりの、その「何かしたい」気持ちを、誰かと共有できて、自分なりのやり方で関われるっていいですね。

大学時代から一番関心を持っていた国際協力を仕事にしたい

浅野:なぜ、インターンにとどまらず、国際協力をお仕事にしようと思ったのですか?

武田:学部だけでは自分の学びたいことは学びきれていないと感じ、修士課程に進学しましたが、その二年間で自分の研究のモチベーションは国際協力の実務に研究を活かすことであると感じ、国際協力を仕事にして実務経験を積みたいと思うようになりました。

シャプラニールでのインターンを通して、国際協力への関わり方は様々だと知ったものの、出来ることならばその時一番関心を持っていた国際協力を仕事にしたいと、自分の関心や性格に合った働き方を探した結果、現在は国際協力機構(JICA)で働いています。

浅野:大学時代の興味関心がそのままお仕事につながったのですね。
同じように国際協力業界に進むことを考えている人もいると思うのですが、そのために、いつ、どんなことをしておいたらいいという、アドバイスはありますか?

武田:国際協力業界と一口に言っても、内容は様々です。ご自分の関心や特性が何に向いていて、それを仕事にするためには何をしていくと自分のためになるのか、考えながら模索していくことが大事ではないかと思います。

いつ何をすべきかについて、全員に当てはまるような正解はないとは思いますが、個人的なおすすめはまずは飛び込んでみることです。インターンでもワークショップでも、何らかの形で関心のあるフィールドに飛び込んでみれば、自分の関心が明確になると思いますし、そこにわくわくした気持ちを感じるかなど、頭の中で考えていても気が付けない部分に気が付けるかもしれません。

私にとってはシャプラニールが飛び込む先でした。シャプラニールの皆さんに温かく受け入れていただき、様々な経験を積み、そこで感じたこと、理解したこと、さらに深まった国際協力の謎などが、今の自分につながっていると思います。

浅野:何がしたいか、具体的に考えることも大事ですが、「やりたい」と感じる自分の気持ちのまま、まずは動いてみることも、何かを掴む一歩になるのかもしれませんね!

まずは目の前のことに真剣に

浅野:最後に、これから目指していること、思い描いていることはありますか?

武田:私は国際協力の中でも、平和構築、特に紛争が終結したのち、人道支援機関ではなく開発機関がどのように国づくりを支援できるかに関心を持っています。

今は初めての海外赴任を始めたところで、自分の能力不足を痛感する日々ですが、これからは平和構築分野の中で、これが自分の強みだと言い切れる分野で力をつけていきたいと考えています。それがインフラなのか、教育等の特定のセクターなのかはまだ分かりませんが、目の前のことに真剣に取り組み、これまでと同様、自分なりのペースでキャリアを作っていきたいです。

浅野:目の前のことを真剣にやりながら、自分のペースで進んでいくという考え方が素敵です!何事もやっていくうちに、今やるべきことや、進むべき方向が分かってくるものなのかもしれないですね。

貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!今後もご活躍をお祈りしています。

この情報は2020年4月時点です。


武田さんのお話を聞き、改めてこれからどのように国際協力と関わっていくかを考える、とてもよい機会になりました。私も武田さんのように、まず目の前のことに一生懸命になりながら、自分の興味や自分にできることと、解決すべき社会の問題とが重なるところで、自分らしく何かできたらと思います。

今後も元インターンの皆さんにどんどんインタビューしていきます!
第2弾もお楽しみに!!

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【プロフィール】
武田 真佑子(たけだ まゆこ)

シャプラニール国内活動グループにて2012年4月から10月までインターン。学部では農村でのフィールドワーク等、修士課程では国際政治を学ぶ。2016年JICA入構。現在はJICA南スーダン事務所にてインフラ、研修等を担当。