代表メッセージ

シャプラニールへの日頃からのご支援、心から感謝申し上げます。

2019年6月の会員総会において代表理事に選任された坂口和隆です。
シャプラニールには1990年からボランティアをはじめ、その後、事務局スタッフ、役員と立場を変えながらも30年近くかかわり続けてきました。

私自身が国際協力や市民活動に興味を持ち始めたのは、1980年代末に留学していた中国で直接体験したチベットのラサでの暴動や天安門事件です。当時、仲の良かった中国人の学生からこうした状況に対してお前は何ができるのか、と問われたことに応えきれなかった自分がいました。帰国後、縁あってシャプラニールにかかわり始めたときに、「当事者主体」や「市民参加」という会の活動原則に中国で突き付けられた問いに対する答えを見出した覚えがあります。

シャプラニールには、国際協力や南アジアに興味を持つ人はもちろん、日本国内のNPOや市民活動にかかわる人たちも会員や支援者として活動にたくさん参加しています。単に「貧しい国の人々を支援する」というだけではなく、「さまざまな課題を社会全体の問題と考え、社会全体が当事者であると捉える」(当事者主体)ことでかかわっておられるのだと思います。また、2002年頃から支援対象としている、社会や経済発展から「取り残された人々」は、現行の中期ビジョン(2016-2020)でも主要な価値観のひとつとして位置づけられている「誰も取り残さない」につながり、SDGsのキャッチフレーズ「Leave no one behind(誰一人取り残さない)」とも親和性が高いものです。取り残さない主体は誰か?まさに社会全体が主体となるべきでしょう。

日本国内でも行政施策の行き詰まりと限界、格差社会の様相の拡大と顕在化、頻発する災害と求められるレジリエンスなど、課題大国と言われる中で、地域や社会の課題を「わが事」として捉えていこうとする「地域共生社会」の実現が求められています。まさに「当事者主体」です。

より多くの市民が「取り残された人々」のことを考え、行動する社会を実現に向けて、ぜひシャプラニールの活動にご参画ください。

 

2019年7月  代表理事 坂口和隆


akaguchi_kazutaka[これまでの経歴]
1990年からシャプラニールの活動にかかわり、1992年から事務局スタッフに。フェアトレード、広報、財務などの担当を経て、2002年から6年間事務局長。地元の西東京市で学童保育、市民と行政との協働、NPO支援センター、地域福祉など活動にかかわる中、国内の市民活動にも興味が生まれ、2008年に日本NPOセンターに入職。事務局次長として組織運営のほか、NPOの基盤強化支援として、IT支援、広報力向上支援、企業とNPOとの協働促進、東日本大震災復興支援などの諸事業に携わった。2019年よりシャプラニール代表理事。
シャプラニール以外では、NPO/NGOの広報、ガバナンス、ファンドレイズ、セクター間の協働など市民活動のコンサルティング、フェアトレード、コミュニティベーカリーなど「手づくり」を大切にした活動を展開する「くらしにツナガルHatWork」の共同代表のほか、以下の団体の役員を務めている。

認定特定非営利活動法人 開発教育協会 理事
一般社団法人 シェア・ザ・プラネット 理事
特定非営利活動法人 子どもアミーゴ西東京 評議員