こんにちは! 今回は、1月と2月の2回にわたり開催した、マザリナとマザリナれもんでのアートワークショップの様子をレポートします! 
今回お迎えしたのは、映画、舞踏、演劇制作など幅広い分野で、世界各地でアーティストとして活躍されているアーサーさんです。 

当日のチラシ

【さまざまな国からのインスピレーション】 
ブラジルにルーツを持つアーサーさんは、アラブ首長国連邦で育ちました。 
移り住んだ先でも家族はブラジルの文化を大切にしながら暮らし、その中で、 
・自分の文化を大事にすること 
・新しい文化を受け入れ、学ぶこと 

その両方の大切さを自然と学んでいったそうです。 
多国籍な友人たちとの出会いも、彼のアートに大きな影響を与えてきました。

アーサーさんのライフストーリーを紹介!

【世界から、5つの遊び】 
今回アーサーさんが用意してくれたのは、身の回りのものや自然の素材を使った5つの遊び。 
どれも、世界各地の遊びや文化からヒントを得たものです。

ペテカ:ブラジルの先住民が生み出した遊び。日本のお手玉のように使います。
傾斜ゲーム:東京おもちゃ美術館で知ったドイツの遊びをアレンジ。
ボール転がしゲーム :ボールに絵具をつけて転がすと、軌跡がそのまま作品に
ボタンサッカー:ブラジルの遊び。さすがサッカー大国、身近な素材でも楽しみます
蛇とすごろく:布と毛糸であそぶすごろくゲーム

では各回の様子をお伝えしましょう!

1月24日(土)多文化共生コミュニティスペース「マザリナ」 

大久保地域センターにて、各コーナーで自由に遊べる形で実施しました。 
カーリングのように、的に向かって絵具を使ったボールを転がすゲームでは、絵具の軌跡がつくのが面白くて、何度も繰り返し挑戦する姿が見られました。ボタンサッカーでは対戦しながら遊びますが、気づけば周りの参加者もついつい入り込んでしまう楽しさ。 「どんなルールがあったらいいかな?」と、遊びそのものを進化させていく姿も印象的でした。 
この日は外国ルーツの子も含む子どもたちも遊びにきてくれました。最初は遠慮がちでしたが、他の参加者やボランティアの方々に応援してもらいながら、次第にそれぞれの遊びに興味を持って参加しました。 

「できる?一緒にやってみよう」「惜しい!もうすこし!」だれかと関わりながら自然と遊び、積極的な交流が生まれます。
「楽しかったー!じゃあねー!」と元気いっぱいによく出ていく子どもたちの姿に、アーサーさんも、協力してくれたボランティアさんも笑顔が溢れたマザリナでした。 

2月7日(土)こどもまんなかサロンマザリナれもん 

西新宿のれもんハウスでは、一つ一つの遊びをじっくり一緒に遊ぶ形で実施しました。 
この日は、傾斜ゲームの仕掛けづくりからスタート。大きな段ボール材に絵を描いているうちに、アニメの話になり、「じゃあこれは仮面ライダーね」と仕掛けに好きなキャラクターを書き足し、穴をどんどん空けていき、この遊びの醍醐味である工夫を凝らして面を変えていく楽しさが生まれていきます。 

いっしょに息を合わせてゴールまで!

実際にボールを使って遊び始めると、 2人で息を合わせなければ、ボールがゴールまでたどり着きません。
「そっち下げて!」「あげるよ!」「せーの!」何度もボールを落としながら、工夫を重ね、大盛り上がりです。 
この日は、留学生に加え、小学生・中学生・高校生と、年齢の幅もさまざまな子どもたちが参加してくれました。 一人ひとりが作ったペテカを使い、みんなで円になって遊びました。
「何回続くかな?」と心を合わせる時間は、とてもあたたかな雰囲気に包まれまれていきました。
留学生からも参加者へ話しかける場面もあり、気づけば自然な交流が生まれます。

また、「ブラジルでは、どんな家に住んでいるの?」「ブラジルのこと、調べたことあるよ!」と、アーサーさんに興味津々に質問をする子どもの姿も見られました。 

途中、アーサーさんが用意してくれたブラジルのマテ茶を一緒に味わいました。
「よかったら一緒に飲んでみる?」と参加者に勧めてみると、「え、おいしい!」「おかわりほしい!」と、すんなり受け入れてくれました。 

【遊びの中で世界と出会う】 

アーサーさんが子ども時代から大切にしてきた、自分のルーツである文化と異文化との出会い。 
初めて出会う文化に、遊びやアートを通して自然と心をひらき、楽しみながら吸収していく子どものやわらかな感性と、これから広がっていく可能性を感じる時間でした。

みんなでたのしみました

アーサーさんは、子どもたちが「できたよ」と持ってきたアートに対して、 
「センスがいいね」「色もいいね」と、そのままを受けとめ、ただ表現を歓迎するまなざしがありました。だからこそ、子どもたちは安心して遊び、思い思いに表現することができたのかもしれません。 

のびのび遊び、学んでいきます!

子どもを囲み、一緒に体験を重ね、遊びの中からルールを考え、工夫し、創造しながら自然と学び、文化に親しんでいきました。 
「文化を理解しようとすることは、そのたびに世界を新しい目で見ること」 
そんなアーサーさんの想いが、今回のワークショップに込められ、参加した皆さんとじっくり共有できた時間となりました。 

今回のワークショップは、アーサーさんと、NPO法人「芸術家と子どもたち」の皆さんのご協力により実現しました。貴重な機会をありがとうございました。 

次回のマザリナは2月21日です。お楽しみに! 

(この事業は令和7年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業を受けて実施しています。)

事業推進部 東