クラウドファンディング(2025年10月1日〜11月22日)にてご支援を呼びかけていた、ネパールで行う児童労働削減事業。

私たちが活動するネパールの地方部マクワンプール郡ヘタウダ市・マナハリ村は、国内を東西に走るハイウェイや首都につながる幹線道路に面していることから、都市への児童労働の送り出し・受け入れ地域となっています。

子どもたちはどのように児童労働に陥るのか

彼らは家庭の経済状況が厳しいという理由だけで働き始めたわけではありません。事業地で児童労働をしている子どもたちの状況について調査した結果、マナハリ村では学校中退後、児童労働に陥った子どもが多くいます。また、仕事を始めるきっかけとして、児童労働を始めた子どもたちの約35%が家族または親戚からの影響、約28%は友だちの影響を受けていることがわかっています。

レストランで食器を洗う子ども

現在、仕事をしている子どもの内、学校に行かずにフルタイムで働く子どもの割合は、マナハリ村が47%、ヘタウダ市が67%。働く場の多い地方都市ヘタウダ市の方が多い割合となっています。

仕事内容としては以下のような職種が多く、活動の一環として行っている街中のモニタリング中にも、目に見える場所で働く子どもと出会うことがあります。

・バス、テンプー(小型タクシー)といった交通機関で呼び込みや車掌:26%
・車両修理工場などの工場での仕事:11%、
・商店:9.6%
・ホテル・レストラン:8.2%

仕事場で自動車を洗車する子ども

子どもたちが児童労働に陥る原因として経済的貧困に着目することが多いですが、勉強についていけなくなったり、学校に通うモチベーションを失ってしまうということも、子どもたちが働きに出る大きな理由となります。

私たちは、児童労働が子どもに与える危険や教育の大切さを地域の住民に伝える啓発活動も行いながら、地域全体で学校へ通い続けられる子どもたちが増えていくよう活動を進めていきます。