こんにちは、事務局スタッフ・広報担当の長瀬です。日頃よりシャプラニールへ温かいご支援をいただき、ありがとうございます。

10月末より始まった『全国キャラバン2025』では、前バングラデシュ駐在員・内山が、バングラデシュの児童労働、特に「家事使用人」として働く少女が歩んできた10年のストーリーをお伝えしています。彼女をを取り巻く社会状況も交え、長年支援を通じて見えてきた変化と成長も紹介しています。全国15箇所以上を訪問する予定で、会員やマンスリーサポーターの皆さまをはじめ、今回初めてお会いする方々とも交流する機会となっています。


さて、札幌市の北星学園大学での講演後(前回の様子はこちら)は、夜の部をシャプラニール札幌連絡会の萱野さん主催でフェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」さんをお借りし、バングラデシュの児童労働とフェアトレードのお話をしました。

地域ならではの二重玄関
入口の大きな看板が目印!

「みんたる」さんのご紹介を少々。「みんたる」とは、アイヌ語で「広場」や「人々が交流する場所」の意味があります。店主の和田さんは「フェアトレードやオーガニックの雑貨販売のほかに、お話会やライブなどのイベントやワークショップを通じて、人々が繋がり交流できる場所であり、自分の部屋のようにくつろいで、ある時は新しい出会いがあったり情報交換もできる。そんな何気ないけれど、ちょっぴりホットな場所になったらいいな、という思いをもってお店を続けてきました」といいます(ホームページより)。

まさにそんな思いの通り、趣ある一軒家の二重玄関をくぐると、お店の半分はフェアトレード・オーガニック雑貨が、その半分はお座敷とテーブルでくつろげるスペースになっています。和田さんのアットホームなおもてなしに、外の寒さを忘れるくらい、心もほくほくする空間になっていました。

今回、「家事使用人」として働く少女たちについて初めて知りました、という方も多く、活動についてご紹介できた貴重な機会となりました。自分の意思ではなく首都ダッカに働きに出され、なかなか家族に会う機会もない状況の少女たちの気持ちに心が痛む、どうにかしたいと、皆さん活動に関心を寄せてくださいました。

質疑応答では、児童労働のことだけでなく、少女たちの村のことやダッカでの暮らしから、バングラデシュの経済やインドとの関係などなど、時間が足りなくなるくらい熱い議論になりました。

また、児童労働のお話のほかに、フェアトレードというご縁で、バングラデシュの伝統刺しゅう「ノクシカタ」やハンドメイドドープ「Sheソープ」の再販記念、お披露目もしました。「刺しゅうのない布部分にも刺し子されているんですよ」と紹介した両手を広げたサイズの大判ノクシカタを見て、緻密な手刺しゅうには驚きと感動の声が。やっぱり実際に商品を手に取ってもらうことで、手仕事の温かみや大変さも合わさり、よりつくり手の想いに寄り添っておらえるのだなと改めて感じました。

<お話会を聞いての感想>
・タスリマさん(10年の軌跡を辿った元家事使用人の少女)のストーリーに胸をうたれた。
・児童労働こそ、人権侵害だから、なくすべき。
・シャプラニールさんを知った。フェアトレードに関心を持ち始め何か自分にできることとして、他団体に寄付や募金活動をしていた。リアルな現地の様子や活動状況を生で聞けたのは初めてで、今回知ることができてよかった
・クラフトリンクの石けんや地機織の小物がかわいらしく手がこんでて素敵だった。コーヒーも好きなのでクラフトリンクでお買い物をしようと思います。ささやかながらでもお力になれたらと思います。また講演会があったら参加致します。応援しております。

実は「みんたる」さんでもクラフトリンクの商品を取り扱ってもらっています。たくさんのフェアトレード商品に囲まれてイエティもにっこり。

お集まりいただきありがとうございました!

今回のキャラバンにあたって、主催のシャプラニール札幌連絡会の萱野さんをはじめ、北星学園大学&北星フェアトレードの皆さま、みんたるの和田さんと、会場にお集まりくださったすべての皆さまに、貴重な機会をいただいたこと、心より御礼を申し上げます。10年ぶりにお会いする方、初めて会う方、とこのご縁をきっかけにこれからも、ゆるやかにつながっていけたら嬉しいです。


▼ フェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」
北海道札幌市北区北14条西3丁目2-19
営業時間:11:45-22:00(日月祝日・休み) Tel & Fax:011-756-3600
※近々お引越しのご予定。ご訪問の際は最新情報をウェブサイトでご覧くださいね。
★12月4日~10日は、さっぽろ地下街オーロラタウン・コミュニケーションスペースで出店中!


【番外編】ふぉときちゅね in 札幌市

雪国の文化には疎い私。先々によく見かけるボックス、これは何?

雪の降る地方ならではの「すべり止め用砂」が入っていました。凍結してしまう路面に巻いて安全に歩けるようにする、というもの。この日も大雨・大風でとても寒かったのですが路面凍結するまでには温かく、実際に使用する様子は見かけることはなかったです。

その土地の様子が分かるものって興味沸きますよね。北海道以外でもあるのかな…?あるよね…?


そして、次回は大阪講演です。引き続き全国キャラバンをどうぞよろしくお願いします!

★各地の講演お申込みはこちらをご覧ください。開催レポートも掲載していますので、ぜひご覧ください。皆さんのご参加、お待ちしております!