こんにちは!事業推進部の東です。
今回シャプラニール全国キャラバン2025のアテンドとして初めて参加しました。
▼前回の全国キャラバンレポートはこちら▼
https://www.shaplaneer.org/report/girl-domestic-workers/251028_caravan/
前回の仙台編に引き続き、その様子をレポートいたします!
次の目的地、埼玉へ!
キャラバン一行は仙台を出発し、紅葉に包まれた埼玉県、大東文化大学 東松山キャンパスへと向かいました。秋色に染まるキャンパスで次は、どんな出会いが待っているのでしょうか。

家事使用人の現状を知る
大東文化大学『国際協力・多文化共生特講4 NGO活動論』 の授業にて、講演『家事使用人の少女たちについて、そしてその後の少女たちその10年を追う』が始まりました。
現地のデータや写真をもとに、バングラデシュの家事使用人の現状を一つ一つ語る内山職員の言葉に、学生達の真剣なまなざしが集まります。

「それぞれの立場」を体感
続いて行われたのは、ロールプレイ形式のワークショップ。
6人の役に分かれ、家事使用人『ルビナ』をめぐるシナリオを読みながらグループごとに議論をすすめます。
『ルビナを働きに出すべき?それとも…?』子どもを送り出す親の立場、仲介役、雇用主、学校の教員、そしてルビナ自身。一人ひとりが役になりきり、現実の厳しさや葛藤を肌で感じます。

学生からの感想
・「家計が厳しく、子どもを働きに出すしかない状況がわかった』
・「仲介役の条件を考えるとあり、学校にいけるなら、仕方ないと思ってしまう」
・「ルビナの気持ちが一番大事、でも親が決めてしまったら、従うしかなくなる」
・「日本で暮らす自分たちが「送らない」と簡単に言えるけれど、現地の状況は違うのかもしれない」
静かに聞いていた学生から、次々と意見が飛び出しました。
どこかの国の話が、自分事になる
内山職員の話やロールプレイを通して、『遠い国の話』だった家事使用人の問題をぐっと身近に感じ、自分事のように考え、話す学生の姿に触れました。また、現地の課題にシャプラニールがどのように取り組んでいるか、そのリアルを伝えて続ける必要があると、私自身も実感しました。
今回、全国キャラバンの運営にご協力いただいた大東文化大学の齋藤先生から、授業の最後に学生に向けて次のように伝えてくださいました。
「もし自分が同じ境遇だったら…と想像してみてください。さまざまな立場になって考え、共有していくことが、最初の第一歩です」
内山職員は次の地、北海道へ向かいます。次回の全国キャラバンレポートもぜひお楽しみに!
全国キャラバンはまだまだ続きます。各地域の会場では参加者を募集しておりますので、ぜひ「シャプラニール全国キャラバン2025」の特設サイトをご覧ください。
事業推進部 東
