こんにちは!事業推進部の東です。
今回、初めてシャプラニールの「全国キャラバン」にアテンドスタッフとして参加しましたので、その様子をレポートいたします!講演や交流を通じて、参加者の皆さまとどんな気づきを得られるのか、そして仙台講演でどんな方々にお会いできるのかを楽しみに、東京を出発!
全国キャラバン、仙台へ!
10月25日、東京での講演を皮切りにスタートした全国キャラバン。
9月にバングラデシュから帰国した内山職員が、今回は宮城県仙台市を訪れました。
今回、仙台講演でお世話になるのはシャプラニール地域連各会・仙台ボンドゥの会。ベンガル語で「友達」を意味する“ボンドゥ”という名前の通り、長年にわたり募金やクラフト商品の販売を通じてシャプラニールの活動を支えてくださる、シャプラニールの地域連絡会です。
会場は「北四カフェ・ギャラリーグラニーズ」。
勉強会や展示会、講演会などを定期的に行うコミュニティカフェで、課題意識を持つ常連の方々や市民活動に携わる皆さまが次々と集まりました。


家事使用人の少女たちの現状に迫る
内山職員の講演が始まります。少女たちを取り巻く環境や、児童労働へと導かれてしまう背景。実際に現地で少女たちと、そして現地の人と向き合ってきた内山職員だからこそ伝えられる生の言葉が会場に響きます。

活発な質疑応答の時間
参加者の方々の質問にどんどん答えていきます。司会が一人ひとりをあてる必要がないほど、積極的に議論が深まっていきます。講演後は質問が次々と飛び交い、司会が指名する必要がないほど活発な議論に。
- バングラデシュの政治・社会状況
- 縫製工場の過酷な労働環境
- 義務教育と高い就学率の裏にあるドロップアウトの問題
- 教育を優先できない家庭へのアプローチ
- 少女たちの家庭や雇用主との関係づくりの工夫
- 危険から守るために家事使用人に出すという現実
さまざまな角度から意見交換が行われました。

夜の部も熱く!
昼の部を終えたキャラバン一行は、夜の部へ。会場は、仙台市市民活動サポートセンター平日の夜にもかかわらず、仕事帰りに参加者の方が集まってくださいました。


講演後も質問が絶えず、参加者の関心の深さがうかがえます。
・バングラデシュの人口や若年層の就職難
・出稼ぎ労働と国内産業の現状
・ラナプラザ崩壊事故と縫製業の課題
・女性の社会参加や教育の実情
・家事使用人となった少女たちの“その後”
バングラデシュの人々が抱える今の現地の姿をより深く理解しようとする姿勢が印象的でした。
参加者の声
・「少女たちの家事労働がこれほどまでに多いことに驚きました」
・「センターに来ることで、少女たちが変わっていくことを初めて知ることができました」
・「リアルな生の話を具体的に聞けてよかった」
・「家事使用人の少女たちが、現地で児童労働であるという認識されていない側面に衝撃を驚きました。」
・「児童労働の数が減っていない現状に課題を感じます」
皆さまからいただいたたくさんの感想を通して、私たちシャプラニールも改めて、この現状をより多くの方に知っていただかなければならないと強く感じました。
皆さまの暖かな心遣いに大感謝
キャラバン中、たくさんの「おもてなし」をいただきました!カボチャやさつまいも、サンドイッチ、名取教会でいただいた、山形風芋煮……すべてが体と心に染みわたります!そして、朝にはなんと焼きたてのパンまで!




皆さんの温かい心遣いに胸がいっぱいになりました。仙台を後する頃には、心も体も、ほくほくに。改めてシャプラニールの活動が多くの多くの方々に支えられていることを実感します。
感謝を込めて
今回のキャラバン運営におきまして『ボンドゥの会』の原さん、『東北教区センターエマオ』でもさまざまな取り組みをされている、シャプラニールの評議員でもある大越美穂さんに多方面でご尽力いただきました。ご協力、誠にありがとうございました!!
内山職員は、次の地である埼玉県へ向かいます。次回の全国キャラバンレポートもお楽しみに!
全国キャラバンは、まだまだ続きます!他の地域の各会場では、参加者を募集しておりますので、ぜひ「シャプラニール全国キャラバン2025」の特設サイトをご覧ください!
事業推進部 東
