こんにちは!
9月6日(土)「マザリナ」は、ゲストスピーカーにバングラデシュ出身のジュエル・アハサンさんをお迎えし、バングラデシュの文化や言葉にふれるお話し会を開催しました。
会場では、バングラデシュの音楽が流れる中、ジュエルさんや運営スタッフが伝統衣装をまとい、皆さんを温かくお出迎えしました。

バングラデシュの歴史、詩にふれる
ジュエルさんはバングラデシュにいた学生時代から演劇をされ、20代前半で来日。
現在はライターやMC、俳優としても幅広く活躍されています。

30年以上日本に住んだジュエルさんのお話に会場は静かに耳を傾けました。
お話の中では、1952年にベンガル語を公用語とすることを求めた運動で学生たちが警察に射殺された事件について紹介されました。その後広がった言語獲得運動で、ベンガル語はバングラデシュの公用語として認められるようになります。


バングラデシュの独立運動の重要な出来事として毎年2月21日は言語運動記念日、後にユネスコがこの運動を記念し、「国際母語デー」としました。
ジュエルさんは、その若者たちをたたえる詩を朗読。俳優ならではの朗々とした声と豊かな表現力に会場は圧倒されます。 詩に込められた人々の思い、バングラデシュの歴史、そして言葉や表現を生業とするジュエルさんの情熱が伝わってきました。
ライフストーリーに触れる
歴史を学んだ後は、これまでにジュエルさんが関わった演劇や自身が出版した小説を紹介。

「私はどこにいってもMakeFrendship(友達を作る)を大切にしています。」とジュエルさんは語ります。
この言葉には、これまで積極的に表現活動を続け、さまざまな形で思いを伝えながら、人と人をつないできたジュエルさんの姿勢が表れていました。
伝統衣装とベンガル文字を通じた文化体験
お話会の後は、文化体験!会場には女性用衣装の「サルワールカミーズ」や男性用の衣装「パンジャビ」、バングラデシュのユニフォームなどカラフルな衣装がずらっと並びます。ジュエルさんの説明を聞きながら皆さんそれぞれに試着や写真撮影を楽しみ、会場は笑顔であふれました。

さらに参加者一人ひとりの名前をベンガル文字で書いてもらう体験も。
初めて見る可愛らしい文字に興味津々の皆さんは、ジュエルさんの見本を見ながら挑戦します。
皆さん「書けました!」と嬉しそうに見せてくれました。

「アマル ナム ~(私の名前は~です)」と自己紹介も実践し、会話を楽しむ時間となりました!
そして、今日学んだ「ドンノバット!(ありがとう)」と一斉に言って、一体感が広がった本日のマザリナは終了!

バングラデシュってどんな国だろう。どんな人が暮らしているんだろう。
そんな好奇心をもって参加した方々が、ジュエルさんの語りや表現を通してバングラデシュの人々へ心を寄せ、親しみと理解を深める機会になりました。
次回のマザリナは、10月11日『おおくぼ親子まち歩きスタンプラリー』です! お楽しみに!
事業推進部 小林