過去プロジェクト│カマイヤ再定住民支援活動(2003年6月終了)

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支援概要

生活を脅かすカマイヤ制度-タルー民族の解放へ

pro_img08pro_img07ネパール西部タライ平野のバルディヤ郡には40年ほど前に北側の丘陵地帯から多くのカマイヤが移住してきました。カマイヤとは先住民族であるタルー族の農業労働者のことです。しかし、他民族がタルー族の土地を取り上げて地主となり、その後はタルー族を農業労働者として雇うようになりました。

彼らはカマイヤと呼ばれ、契約によって働いていますが、労働に対する報酬がきわめて低く、多くが地主に対して債務を負っています。親が債務を返済出来ない場合、その子どももカマイヤとして労働しなくてはならず、実質的には食事のみを与えられて働く奴隷と同様の扱いを受けています。

さらなる貧困状態に陥るカマイヤ

住まいの様子

住まいの様子

90年代初め、カマイ達は政府に対して地主からの開放とともに定住するための土地を要求する運動が起し、その結果カマイヤ人口の一部は自由を得ることができました。そして、ネパール政府は2000年7月に、カマイヤを地主の元から解放する通達を行い、多くのカマイヤたちが自由を取り戻しました。しかし、住む土地もなく働く場所もない彼らは、キャンプ地に集まり、苛酷な生活を余儀なくされています。

支援内容と成果

シャプラニールは、パートナー団体・SPACE(Society for Participatory Cultural Education)とともに、99年度からこれら元カマイヤの人たちを対象に、成人識字学級や食糧購入、収入向上のためのローン、保健衛生等の各種支援活動を行い、2002年度末を以って6年間の計画を終了した。

2003年10月に行った元カマイヤへの緊急食料配布の様子

2003年10月に行った元カマイヤへの緊急食料配布の様子

その後、2003 年度の事業整理期間中(4 ~6月)に地域の保健機関などと連携した保健委員会が設 置され、また地域の伝統的組織との連携が図られるな ど、これまでの活動を継続させるための取組がなされ た。その後フォローアップのため現地を訪れた際に、隣接する地域で未だに土地配給を受けられず困窮している多くの元カマイヤの存在が明らかになったことか ら、地元NGOでカマイヤ問題に関わるBASE (Backward Society Education)とSPACEからの協力を得て緊急の食糧配給を実施した。

パートナー団体紹介

団体名 スペース(SPACE-Society for Participatory Cultural Education)
地域 ネパール西部、バルディヤ郡タライ平野
活動期間

2003年6月終了
団体概要 1979年にアメリカ人の神父によって設立。現在は宗教活動は一切おこなっていません。ネパールのNGOの中では長い活動経験があり、特に成人識字学級については、ネパール語以外の言語を母国語とする民族のために、それぞれの民族の言葉を尊重しながらデバナガリー文字(ネパール語で使用する文字)を学べるように独自の教科書を作るなど豊富な経験を持っています。1999年よりバルディヤ 郡のカマイヤ再定住住民への支援活動を行ってきたが、2003年6月をもって活動を終了。2003年度はカンチャンプール郡において政府からの支援を得られていない元カマイヤに対する食料配布プロジェクトにおいてスタッフ派遣などの協力を仰いだ。

パートナー団体紹介

団体名 ベース(BASE-Backward Society Education)
団体概要 ネパールでは大手の現地NGO。カマイヤ 問題を専門に扱う団体として、カマイヤ解放の際にも大きな運動を起こした。政府に対 しての2003年度の食料配布プロジェクトにおいては、配布の計画と実施にあたって主 要な任にあたった。