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インド、ウッタル・プラデーシュ州のサハランプール県における、社会的・経済的に取り残されたコミュニティ(特にイスラム教徒、不可触民)を対象にした活動です。

環境に負担をかけず、生産性を向上させながら投入コストを減らすことのできる有機農法に移行するために必要な知識や経験を得られるよう、地域の農民に対する継続的・実践的な研修を実施します。また、主収入源の補てん手段として酪農を導入し、家畜の堆肥から有機肥料を得るほか、バイオガス装置の設置を促し燃料としてのガスの生成や発電にも役立てます。


私たちがこの活動で目指すこと

少数派コミュニティの生活環境の改善


サハランプール県はインドで最も肥沃な地帯のひとつであり、緑の革命時にはインドの中心地であったことから、化学肥料や殺虫剤等が大量に使用されることとなり、結果的に土壌の肥沃度が大幅に損なわれ、現在では生産性が停滞してしまっています。一方で、化学肥料を使うために生産コストは上昇し、零細農民、特に社会的・経済的に取り残された立場にあるイスラム教徒やダリット(不可触民)の人たちは、苦しい生活を余儀なくされています。

 

目標実現のために取り組んでいること

調査・普及啓発活動

organic_agriculture-02有機農業に関する農民の意識を高めるため、ポスターやリーフレットを配布したり、農民対象の会議を開催して情報を提供したりします。

有機農業研修・実習

organic_agriculture-03対象50村の計500名の農民に対し、継続的な有機農業研修・実習を提供します。

ネットワーク構築

organic_agriculture-04農民と行政とのネットワークの強化を支援します。

 

パートナー団体紹介

団体名 South Asian Network for Social and Agricultural Development
(略称:SANSAD、略称読み:シャンシャド)
地域 ウッタル・プラデーシュ州サハランプール県
活動期間 2015年3月終了
年間予算・スタッフ数 約700 万円・8人(2014年度)
裨益者数 直接的にはサハランプール県の対象50村に住む研修対象者500人、間接的には同県の農業従事者50,000人
団体概要 インドおよび南アジアから飢餓及び貧困をなくすために、持続可能な生計手段を促進することを目的として、有機農法の普及に力を入れて活動する現地NGO。2004年設立。