人々の声を拾うレコーダー

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災害時に情報を得るとしたら何があるでしょう?テレビ、インターネット、今ではツイッターを有効活用する人も多いようですね。ネパールでは、もちろんテレビもありますが、携帯電話で聞けるということもあり、ラジオから情報を得る人が多くいます。ラジオの中でもコミュニティラジオは、その地域に密着した情報を届け、その地域で話される言語での番組も放送しているため、住民がいざという時に頼りにする情報源です。

地震後、機材支援を行ったゴルカ郡のラジオ・ゴルカを訪問してきました。
ゴルカの中心地にあったラジオ局の建物です。

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外から見ると特に被害はないように見えるのですが・・・。

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3階の録音、編集スタジオはヒビだらけで耐震改修しないと使用できない被害状況でした。

地震発生時には5名のスタッフが作業していました。すぐには足がすくんで動けなかったり、外へ出ようとドアを開けたら落ちてきた物でつまづいてしまったりしたそうですが、みんな何とか外へ脱出。それぞれの家に戻ったわけですが、ラジオ放送の再開、情報を求める電話が多くの人からあり、放送再開を決意しました。壊れたラジオ局から機材をおっかなびっくり取り出して、放送を再開したのは2日後でした。

現在はユニセフが配布したテントの中で朝5時から夜11時まで放送をしています。

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日本の猛暑ほどではありませんが、この時期テントの中は蒸していて、この中でずっと作業をするのは大変だろうと感じました。地震後しばらくは電話で被災した住民と話しながら、そのやり取りを放送するなど生放送で地震の被害状況や支援情報の発信をすることが多かったそうです。また、ニュース担当のスタッフ4名が中心となって取材に出て人々とのインタビュー内容を録音し、番組作りをしています。その時に使う録音機材が地震で落ちて壊れてしまったということで購入支援をしたレコーダーがこちらです。

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Station Managerのキショールさんは元新聞記者(下写真:左から2番目)でしたが、地元のゴルカに当時、コミュニティラジオ局がなくコミュニティに密着したメディアができたら面白いと思って、2007年に地元の組合の支援を受けラジオ局を立ち上げました。

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現在働いているスタッフは皆、ゴルカ出身だそうです。スタッフはみな家に帰れば今でもテントで寝る生活なのですが、働いている姿からはそのような大変な状況が感じられないほどに、はつらつとしていたのが印象的でした。

勝井

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