ダッカ事務所長 藤﨑文子

4月25日にネパールを震源とする大地震が発生。被災者救援活動の応援としてネパール入りを決定。P1090974.jpg

<観光客が集まるタメルの近くで>

情報が少ない中、ネパール唯一の国際空港であるカトマンズ空港が使用不可能であると仮定し、たまたまインドのマルチビザを持っていた大橋さんはインド経由陸路でネパール入りしてもらうこととし、27日のフライトでデリー経由バラナシ入りの航空券やホテルの手配を行った。

その後、スケジュールの混乱はあるものの国際便が利発着空港が使えることが判り30日に私もカトマンズすることを決めた。

準備といっても何が必要なのかも分らないがとりあえず医薬品をバングラデシュから手持ちすることに。と言っても私には医療の知識も経験もないため、現在バングラデシュの病院でボランティアをしている小林看護師に相談、病院に勤務する医者のアドバイスを受け消毒薬や痛み止め、抗生物質など一式を揃えてもらい空港へ。

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<医薬品と塩(カトマンズからの要請に基いて)>

荷物は全部で50キロとなったが、ダッカの航空会社の職員は「ネパールのためだものね」「頑張って」と超過料金を見逃してくれるという有難い対応。そしてカトマンズへ。

緊急救援隊の到着ラッシュがひと段落したのか、カトマンズの空港は思ったよりも閑散としており、地震被災者支援目的の入国者には特別デスクが開設されており混乱は皆無。ビザも無料で発給されたことから、ネパール政府も支援受け入れ態勢を徐々に整えている様子が伺えた。

DSC_1089.jpg<空港には各国からの救援物資が到着>

カトマンズ空港では手配してあった車に乗って、シャプラニールのカトマンズ事務所へ移動。空港前の道に亀裂が入り、段差が出来ているところはあったものの、大通りから見える範囲では建物の大規模な倒壊はみられず。カトマンズとパタンをつなぐ橋も無事だったので、少し安心した。

P1090972.jpg<カトマンズとパタンを結ぶ橋>

先にカトマンズ入りしていた筒井評議員と、宮原カトマンズ所長からブリーフィングを受け、午後からネパール政府のNGO関連業務を担当する社会福祉協議会(Social Welfare Council)の会議に出席。ネパール政府の方針(緊急救援に関する免税措置、支援の重複を避けるために各郡のDCO(District Commissionor Office)を窓口とする)などの説明を受けて、初日が終わった。

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<150を越える国際NGOの代表者が出席、活発な質疑応答が交わされた>