物資配布の舞台裏

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緊急救援活動の主な活動の中に物資配布があります。私たちも今回、ビニールシート(援助業界?ではタルポリンシートと呼ばれています)、毛布、食糧などを配布してきました。その裏側の様子をちょっとだけご紹介します。

カブレパランチョーク郡ラヤレ村の被災世帯1067世帯向けに配布する毛布とマットレスを郡と協力して購入し、配布することとなりました。

5月19日、お店に毛布、マットレスの受取と支払に郡の職員の方と行きました。お店探し、金額交渉は郡の職員の方が既に行ってくれていて、この日は商品を受け取って村で配布する予定でした。最初はショッピングセンターに入っている毛布のお店へ。ショッピングセンターにひび割れが入っていて、かつ、この日は大きな余震が起きた日と同じ火曜日ということで、人々は「Bad Day」と呼んで外出を控えており、開いている店も人影はほとんどありませんでした。

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3階に入っているお店に到着して商品を確認してお支払い。領収書の書き方でちょっと時間がかかりましたが、すぐに毛布を積み込むことに。3階から運ぶのは大変だな、と思っていたら、なるほどこういう方法でした。

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途中で数量が分からなくなって数え直しが発生したのはご愛敬です。さて、次はマットレスを受取に行こうと思ったところ、郡の職員の方から相談があるとのこと。「トラックが2台しか手配できなかったから、マットレスを運ぶのに何回かカトマンズと村を往復しなくてはいけない。だから、今日中に村人に配布はできません」。救援物資の運搬や援助関係者が使用するため車の手配が難しくなっているのです。

村人に配布するところまで見たかったものの、今日郡に届けるところまできちんとやることに切り替えて、マットレスを受け取りに家具屋さんへ向かいました。購入したマットレスはテントの下にひくマットのことで、下からの湿気や寒さを防いでくれるものです。今度は数え直しがないように、350枚積み込んで、ラヤレ村へ出発です。

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村役場の2階に毛布とマットレスを積み込むと、待ちわびていた行政官はほっとした表情になりました。行政官と今回の協力についての覚書を交わし、村人への配布にはまた立ち会わせてもらうことを確認しました。

行政官の案内で全壊した集落の様子を見させてもらいながら、彼の話を聞きました。彼の家は全壊状態で夜はテント生活をしており、使っているバッグは壊れた家から取り出した息子のリュックだとのこと。既に自分たちで仮設を作り始めている人々を見て自分もそうしたいけれど、朝から晩まで緊急救援に追われていて自分のことをする時間がない、と苦笑いしていました。東日本大震災でも自身が被災しながらも支援活動に追われる行政の方などが疲れてしまうといった課題が上がっていましたが、ここでも同じようなことが起きているようです。

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壊れた家の材料で立てられた仮設の家

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