【大地震から二年ネパールのいま5】被災者が安心できる場所づくり

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復興支援の一環のひとつにコミュニティスペース支援があります。被災した地方のコミュニティラジオと協力しての運営です。被災者がお茶を飲みながら話したり、情報交換をしたりする貴重な場となっています。

コミュニティスペースには多くの人が訪れます。この日は地震で孫を亡くした女性が来ていました。孫の死を受け入れられず、家族の身に起こった不幸を嘆き、自分が不運であるからだと自らを責めていました。初めてコミュニティスペースに彼女が来た時に、スタッフは地震で身内や愛する人を失った人々の話をしました。そして落ち込んだ時はいつでもここに来るように言いました。彼女は徐々に自分を受け入れるようになり、自分のせいで孫が亡くなったと思うことはもうなくなりました。人と話すことによって自分を受け入れられるようになり、今ではすっかりここの常連となっています。

地域住民同士で共有するのは地震に関係することだけではありません。ある地域でサルが農作物を荒らすのが大きな問題になっていました。困った地域の男性が、解決策を求めてコミュニティラジオに放送を依頼しました。すると、ラジオを聞いた地域行政が野生動物による農作物被害を保証することを決めたのです。このようにコミュニティラジオを通した相互発信が活発に行われています。

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5カ所あるコミュニティスペースをこの1年で3,600人以上が利用しました。利用者の顔ぶれの多くは女性や高齢者です。これは男性や若い人が地方から都市部や外国に出稼ぎに出ていることの表れでしょう。地震から丸2年が経とうとしています。コミュニティスペースは地震だけでなく住民が抱える問題を共有したり、住民同士が繋がる場となっています。

 インターン 吉川みのり

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