私たちの活動は全国の会員のみなさん、ボランティアさんなどさまざまな方に大きく支えられています。また、企業と連携することで新しい流れが生まれています。今回は、株式会社ニールズヤードレメディーズとのクラフトリンク活動との取り組みをご紹介いたします。

エッセンシャルオイルやオーガニックコスメなど自然の力を大切に製品作りをされているニールズヤード レメディーズ。2017年度からクリスマスコフレ*のポーチ類を飾る「エシカルチャーム」にクラフトリンクの商品を使って頂いています。フェアトレード商品を取り入れることについて執行役員の杉山佐枝さんにお話を伺いました。*毎年11月~12月にかけて発売される限定コスメのこと。

株式会社ニールズヤード レメディーズ 執行役員 杉山佐枝さん(左)と、宮原(右)

株式会社ニールズヤード レメディーズ 執行役員 杉山佐枝さん(左)と、宮原(右)

ー昨年度からクリスマスコフレのポーチにフェアトレードで作られたチャームを取り入れられるようになられましたが、この背景はどのようなものですか?

元々クリスマスは誰かを応援するような気風があります。ですから、ニールズヤードのクリスマス限定製品にもそのようなエッセンスを取り入れたかったというのがあります。

加えて、ニールズヤードは取り扱う製品を通じて「behind the story=製品の向こう側や生産地・生産者」の紹介を心掛けていきたいという思いがあります。今回のクリスマスコフレの発売に当たっても、製品の作り手や生産地に焦点を当てた広報を行いました。実はこのような広報は初めての試みでしたが、想像以上に生産者や地域についてプレス関係者からの質問が多かったです。みなさんが製品の向こう側にあるストーリーに興味を持っていただいていると感じています。少しずつ、コツコツと製品の裏側にあるストーリーにみんなが感心を寄せられるような社会になるといいと思っています。

ー2年連続でシャプラニールのチャームを使って頂いています。お客様の反応はどのようなものだったのでしょう?

過去にかかわった仕事の中で、「継続できない支援はいらない」と言われたことがあります。そのことから、「継続できる繋がり」を作っていけたらと思っていました。

昨年のクリスマスコフレで初めてフェアトレードのチャームを付けて商品化した後、企画スタッフから、今年も継続してシャプラニールの商品をクリスマスコフレに付けたいという企画が上がりました。「継続的な繋がり」を社内のスタッフが感じて構築しようとしていることを嬉しく感じました。

お客様としても「バングラデシュのお母さんたちがこのチャームを作る仕事をする。働いた賃金で、彼女の子どもの学費や文房具を買えるようになる」という効果は日本にいる私たちがとても身近に感じられるものです。

チャームを手にするバングラデシュのパートナー生産団体「サリー・アン」

チャームを手にするバングラデシュのパートナー生産団体「サリー・アン」

日本のお客様は商品を見る目が厳しいと一般的に言われています。昨年はバングラデシュの刺しゅう「ノクシカタ」を施したエシカルチャームをクリスマスコフレに入れました。このチャームも機械ではなく一つ一つ作られているため、味がある、違った言い方をすればそれぞれ若干異なっているものでした。しかし一件もクレームはありませんでした。このことから、お客様の見る目が厳しいからと断じるのではなく、私たち売り手がしっかりと製品の後ろにあるストーリーを伝えていく努力をしていくことが大事であると感じました。私たちが生産者や生産地のことをしっかりと伝えれば多くのお客様は理解をしてくださると確信しています。

インタビュー/宮原麻希(クラフトリンクグループ)


お知らせ
クリスマスコフレはニールズヤード レメディーズ 公式オンラインショップ、各種百貨店オンラインショップ、店頭で販売中です。

なお、クリスマスコフレに付いているチャームは、デザインの元となった「ハートオーナメント」としてクラフトリンクオンラインショップよりお買い求めいただけます。チャームより大きめ、カラーも3つあります。