12月4日、アフガニスタンで活動するNGO・ペシャワール会の中村哲氏が銃撃され死亡するという痛ましいテロ事件が起きました。

この事件で犠牲となった中村氏はじめ現地スタッフ・関係者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。ご家族・関係者のみなさまのご心痛いかばかりかと胸が痛みます。

ペシャワール会、中村氏とは日々の活動において直接の関わりはありませんが、私たちと同じ南西アジア地域で途上国の支援活動を行うNGOであり、様々な場面でその取り組みや中村氏の人となりについて聴き及んでいました。

今回の事件が誰によってどのような目的で行われたのかまだ不明ですが、アフガニスタンの復興のため、まさに身を粉にして尽力してきたNGOに対し、武力による攻撃が行われたことは断固として許されるものではありません。また、これによりアフガニスタンに対する支援活動に影響が出ないことを切に望みます。

シャプラニールでは2001年、度重なる干ばつと戦争により発生したアフガニスタン難民の緊急救援活動を行いました。それから20年近くが経った今、アフガニスタンの状況が全く改善していないことに愕然とするとともに、このような卑劣なテロ攻撃が二度と起きないことを心から願います。

事務局長 小松豊明