ネパールの環境と農家の方々に
寄り添ったコーヒーづくりを

人身売買や家族の失踪、出稼ぎによる弊害が数多く見られる南アジア。「誇りを持って働くことのできる場」が農村地域に育てば、危険な出稼ぎに出る人は減少するのではないか。そんな想いから、現地で持続可能な農業を目指しコーヒー栽培を行う“ファーマーズ・パッション”とともに作った環境と生産者に寄り添った優しいコーヒーです。

ナッツのような風味が特徴の
太陽とヒマラヤの恵み
ハニープロセス珈琲

ネパールの農村にて、環境に配慮したアグロフォレストリー農法で大切に育てられたアラビカ種のコーヒー豆を、果肉を残した状態で天日乾燥し、果肉の甘味をコーヒー豆にじっくり浸透させるハニープロセス精法で仕上げたことで、コク深く、ほんのり甘いすっきりとした味わいが楽しめるコーヒー。

想いがつながって
はじまったコーヒーづくり

シャプラニールは長年ネパールの人々の生活向上支援を行う中で、安定した仕事や産業が少ないために、農村部の過疎化が進んでいくのを目の当たりにしていました。そのため、もし「誇りを持って働くことのできる場」があるのであれば、農村部からの出稼ぎをする人を減少させ、地域活性にも貢献できるのではと考えました。そこで、すでに環境にも人にも優しい農業に取り組んでいた“ファーマーズ・パッション”を支援することにしました。

持続可能な農業を行なってきた
ファーマーズ・パッション

ファーマーズ・パッションは、ネパール シャンジャ郡の村で、「持続可能な農業」を根付かせ、次の世代に村を残したいと願うネパール人のボダラズ・アラヤル氏と世界に誇れる美味しいコーヒーをネパールで作りたいという日本人の池島英総氏、2人の強い想いから誕生しました。

ネパールで良質なコーヒー豆を生産しながら地元に根付いた「持続的可能な農業」を目指した取り組みを行っています。今では180軒以上の農家が関わり、地域を盛り上げる産業として少しずつ大きく変化してきています。

ネパール人のボダラズ・アラヤル氏と日本人の池島英総氏

コーヒー栽培を行う
ネパール シャンジャ郡

ネパール西部にあるシャンジャ群はスンタラと呼ばれるみかんが有名な自然豊かな場所です。ファーマーズ・パッションが活動を開始する前、この場所では多くのコーヒーの木を切り倒そうとしていました。コーヒーの木は病気になりやすく、収穫しても豆はなかなか売れないといった理由で、多くの村人は「コーヒードリーム」を諦め、村を出て都市部や海外に出稼ぎにいってしまう状況でした。

環境とつくる人に寄り添う

コーヒー栽培は、ファーマーズ・パッションの情熱の下に集まった180軒以上の農家が携わり、単一栽培(1つの品目だけを育てる)ではなく、ほかの農作物と一緒に育てる「アグロフォレストリー農法」で育てられています。村人が生活に必要なターメリックや唐辛子などのスパイス、生姜などの農産物を育てる土地の空いている場所にコーヒーの木を植える、そうすることで、一年を通して様々な農産物の収穫をすることができます。

また、水牛やヤギから畜糞たい肥をもらい、日焼けから守るためにバナナや、地域で栽培が盛んに行われていたみかんの木々を日陰樹として植え、栗や梨などの落葉から腐葉土を作り、成長するコーヒーの養分にしています。

困ったときにはファーマーズ・パッションに相談をし、問題の共有をすることはもちろん、地域全体で良質なコーヒー栽培を盛り上げていこうという想いが生産農家の間で年々と大きくなってきています。

コーヒーの苗を買いに来た女性たち
収穫されたコーヒー豆

生産者の声

コーヒー生産者 ルパさん

「収入が増えて、助かっています」

昔から、みかんやショウガなどの香辛料を育て、市場で売ったりしながら生計を立てています。インドの伝統医学アーユルヴェーダに興味があり薬草も育てていますが、コーヒー栽培を始めた頃はノウハウが少なかったため少し不安でした。でも生産組合のスタッフが訪問して、困ったことがあれば相談に乗ってくれます。チヤ(ネパールのミルクティ)を一緒に飲みながら、おしゃべりをする時間も楽しいです。コーヒーを育てるだけでなく、その後の豆の選別作業なども仕事になるため、現金収入の機会が増えて助かっています。

ネパール産のコーヒーを購入する

ネパール産のコーヒーを世界へ

シャンジャ郡のコーヒー生産組合(DCPA)では、コーヒー豆を郡の輸出産品の一つとして生産するため、地域全体で生産農家とともにコーヒー栽培に取り組んでいます。毎年、コーヒーの実の収穫前に、それぞれの地域のリーダーが集まりの買取価格を決める会議を行っています。ファーマーズ・パッションでは、生産農家が決定した買取価格にのっとった支払いを行っています。

地域に根差した農業の定着、技術指導などを積極的に行うコーヒー生産組合とファーマーズ・パッションは、共に関係を築きながら、ネパールの誇りとなるような、高品質のコーヒー栽培を目指しています。

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収穫したコーヒー豆の重さを計量している様子
sarrididi
生産農家と組合員が集まりコーヒー豆の買取価格を決めている重要な会議の様子

ぜひおうちでコク深い
ネパールコーヒーを味わいませんか

ファーマーズ・パッションそして、シャンジャ郡の村人たちが環境に配慮し、丁寧に育てたコーヒーのおいしさを日本で広めるべく生まれたのが「太陽とヒマラヤの恵み ハニープロセス珈琲」です。

スーリヤ(深煎り・中挽き)とヒマール(ハーフ&ハーフ・中挽き)の2種類をご用意しています。粉、豆、そしてギフトにもぴったりで日常に取り入れやすいドリップパックもご用意していますので、風味豊かなネパール産コーヒーをぜひお試しください。