カレー屋さんにインタビュー!インド料理「ハリオム」カンデルさん

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東急目黒線 奥沢駅の近くにあるカレー屋さん「ハリオム」でカレーを作るカンデルさんに日本での生活や、家族のことについて伺いました!

 

料理が大好きで、インド、ネパールでのシェフの仕事を経て日本へ

ネパールの高校を卒業したあと、インドで5年、帰国してネパールでさらに5年シェフの仕事をして、その後、日本のレストランで働くために日本に来ました。今、日本に住んで14年目です。私は子どもの頃から料理を作るのが大好きでした。だからこの仕事を選んだんです。家でもイタリアンとかタイ料理とかいろいろな料理を作ったりしていますね。

わかる言葉は「おはようございます」だけで日本に来た

実は日本に来るまで、日本のことは何も知らなかったです。海外に行った知人から寿司の話を聞いたり、そのくらいのことはありましたけど、文化や言葉については全く知らなかった。日本で働くためのビザをもらってからは、自分で本を買って少しだけ勉強しようとたけど…難しかった。だから来る時にわかってるのは「おはようございます」くらいだったね…(笑) それから、日本に到着して、その次の日にはもうカレー屋さんでの仕事が始まりました。

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日本に来たばかりのころのカンデルさん

日本語での苦労

日本に来てから、ネパールには無いもの、例えば「電車」とか「海」とか、それを見てすっごく嬉しい気持ちになりました。気候もネパールと日本は近いので、環境に慣れるのは早かったです。

ただやっぱり日本語での苦労はありました。カレーを作る仕事をしているだけなら問題ないんだけど、例えば病院とか区役所とか、いろいろな書類を作るときに大変さは感じました。空いてる時間に頑張って自分で勉強して、ひらがなとカタカナの読み書きはできるようにしたけど、漢字を全部覚えるのはやっぱり無理ですね。私は英語もそこまでうまく話せないので、役所の人と話すときは苦労しました。14年前は今みたいに便利な翻訳アプリもなかったからね。でもね、今は外国人がたくさんいる街では、ネパール語でのサポートもあったりするんです。例えばゴミの捨て方の説明などをネパール語で書いてあるものをもらえたりね。そういう取り組みが増えていくと嬉しいです。

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ネパール語でゴミ出しのルールを説明したチラシの一例

大変さよりも強く感じた人々の優しさ

でも日本の人は、最初から優しいという印象が強かったですね。例えば、電車の乗り方がわからなくて困っているとき、わざわざ自分の乗る電車を降りて案内してくれる人がいたりとか。あとね、お店の常連のお客さんもいつも助けてくれます。何か大切な手紙が来た時に漢字が読めないので、常連さんに手紙を見せて英語とやさしい日本語で説明してもらったり、日本語の勉強も、自分で本で勉強したことをお客さんに話しながら覚えたり。そういうつながりには助けられました。

子どもたちの将来を考えた決断

私の家族は4人。妻は6年前に日本に来て一緒に暮らしています。14歳の娘と10歳の息子は今、ネパールの学校で勉強しています。
子どもと離れて生活するのは本当に辛いことだけど、子どもの将来を考えたときに、やっぱり英語で勉強させたいというのがあってこの決断をしました。ネパールで安定した仕事を探すことの難しさや、言葉による苦労はよくわかっているので、子どもたちには英語でしっかり学ばせて将来のチャンスを増やしたかった。なので、金銭的に難しかった日本のインターナショナルスクールは諦めて、ネパールの英語で勉強ができる学校に通わせることにしたんです。

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カンデルさんの故郷。子どもたちは祖父母の家で暮らす。出稼ぎの多いネパールでは、そういった家庭は珍しくない。

離れていても子どもたちを守りたい

14年前、日本に来てから3年半の間は忙しくてネパールに帰れなかったし、今みたいにSNSもなくて、たまに国際電話で話すしかなかったので、そのときの家族に会えない寂しさはものすごくありましたね。でも今は、ネパールのネット環境もよくなっていて、SNSで毎日話せるし、1年に1回は学校が長期休みのときに子どもたちが日本に遊びに来て、一緒に家族の時間を過ごしているので、前のような辛さはないです。

会えない間も、毎日、子どもたちにビデオ電話して「学校で何を勉強した?」「先生は何を言った?」「今日何食べた?」、全部聞きます。電話で言いにくい悩みも、子どもの面倒を見てくれている祖父母から状況を聞いて妻を含めて話し合ったり、とにかく離れていてもできるだけのことはしてあげたいので、祖父母と私と妻、みんなで協力して子どもたちの成長を見守っています。

おいしいカレーを作ることが、家族の幸せにつながるから

私が一番大事にしているのはお客さんにおいしい料理を作ること。仕事を頑張れば、お客さんが笑顔になるし、子どもたちがいっぱい勉強したり、楽しんだりするために稼ぐことができるからね。

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カレーを作るカンデルさん ※撮影時のみマスクを外していただいています

仕事は責任と誇りを持ってやっています。やっぱり子どもたちに、パパこんないい仕事してるよって、思ってもらいたいしね。最近、「ネパールに帰って来て!」ってばかり言ってた子どもたちも、私たちが日本で頑張っている事情がわかってきたから、応援してくれていて、「頑張って勉強して、大きくなったら、今度は私が代わりにパパとママをサポートするからね」なんて言ってくれています。それは本当にうれしいよ…!

▼カンデルさんからメッセージ

私たちは、お客さんの「おいしい」のために毎日頑張っています!
お店に来て、いろんな国の料理を食べて、ちょっとだけ外国人の気持ち考えてみてください。
そして、私たちのカレーはおいしくてとってもフレッシュで体にいいですよ!
ぜひ食べに来てくださいね〜

 

レストラン紹介

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店舗名 インド料理 ハリオム ( HARI OM )
住所 〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目13−11
営業時間 11:00~21:00
定休日 なし
アクセス 東急目黒線「奥沢駅」から徒歩10分
その他 テイクアウトOK
出前注文はこちらから

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