「カレーな著名人にききました」印度カリー子さんさんインタビュー

スパイスから生まれるさまざまな香りと味わいを楽しめるインドカレーに魅了され、もっと日本の家庭で簡単に作れるようにと2016年より本格的に活動を開始した印度カリー子さん。東京大学大学院で肥満症とスパイスの関係について研究をする傍ら、初心者向けのスパイスショップの運営やレシピ本の執筆、企業との共同商品やメニューの開発、メディアへの出演など、活躍の場を広げています。今回は、カリー子さんがインドカレーを広めることになったきっかけや、スパイスを通じた障害者の自立支援、子どもたちに向けて今後取り組みたいスパイス文化の啓発活動などについて伺いました。

PROFILE

印度カリー子(いんど・かりーこ)
1996年生まれ、宮城県育ち。スパイス初心者のための会社香林館(株)代表取締役。「スパイスカレーをおうちでもっと手軽に」をモットーに、初心者のためのオリジナルスパイスセットの開発・販売をする他、商品開発マーケティング、コンサルティング、料理教室運営など幅広く活動。現在は東京大学大学院で食品科学の観点から香辛料の研究中。全人口の内上位2%のIQ(知能指数) を持つ人達が参加する国際グループ MENSAの会員。著書に『おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門』(スタンダーズ株式会社)、『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と渓谷社)などがある。

キャンペーンTOP»「カレーな著名人にききました」印度カリー子さんインタビュー CHAPTER.3 子どもが自分らしく生きられるように

【CHAPTER.1】カレーとのかかわり
【CHAPTER.2】より良い社会のためのアクション
【CHAPTER.3】子どもが自分らしく生きられるように

 

CHAPTER.3 子どもが自分らしく生きられるように

人生が180度変わることがある

今の生活は昼間に大学院で研究、その後、夜と朝にスパイスショップの運営やレシピ本の執筆など休む間もなく忙しい日々を過ごしていますが、とても充実しています。

私、カレーが本当に大好きなんです(笑)。辛い時、食欲がない時でもカレーなら食べられる。
カレーに出会うまでは本当につまらない人生だったんです。料理を作ることは好きだったけど、小さい頃から特に夢もなく、大学生になっても学校と家の往復だけ。そんな時にカレーにハマって、まさに人生が変わりました。夢中になれること、夢があるってこんなに楽しいんだ!って思いましたね。カレーにものすごく助けられました。小さい頃から海外に行く機会は多かったのですが、実は昔は異文化に抵抗感があって、新しいものとか珍しいものとかが嫌いな子どもでした。今は新しい文化や異国にものにすごく興味があるし、大好きです。

「カレーな著名人にききました」印度カリー子さんさんインタビュー

南アジアの民族衣装、サリーを着こなす印度カリー子さん。とってもお似合い!

私と同じように将来の夢がない子どもたちは、たぶん夢を聞かれることがとても苦痛だと思うんです。そういう子たちには、一つハマることを作ってみたら、きっと楽しいことが起こるって伝えたいですね。子どもたちに講義をする機会もあるのですが、「一度で良いのでカレーをつくってみて!」とアピールしています。

 
 

楽しく食育!教育分野で新たなステージへ

この活動を通じて、スパイスを使うことが特別なことではなく、日本の食文化に根付かせたいと思っています。当たり前のようにスパイスが広まってきたら、食文化にとどまらずに、思いもよらない発展をとげるかもしれません。例えば、化粧品会社がスパイスをベースにしたアイシャドウを開発するかもしれない、都市開発をしている人がスパイスをモチーフにした公園を作るかもしれない。文化は掛け算で派生していくと思うので、まずは基準になりうる文化を根付かせることが重要だと思うんです。カレーにはそのポテンシャルがあると思っています。

また、ベーシックな文化が根付きやすいという意味で、子どもたちにも広めていきたいです。方法はいろいろあると思いますが、私が狙っているのは学校給食。給食で美味しかったメニューって、不思議と覚えていませんか?子どもたちにはポジティブな経験と一緒に伝えていきたいですね!想像以上に、子どもは親の言葉に大きく影響を受けています。例えば、親が昆虫に対し「こわい」「汚い」とネガティブなことばかり言っていると、子どもの脳もそのように認識してしまい、昆虫嫌いになってしまうと思うんです。ちなみに、私は小さいころから親に「ミミズ可愛いね~」と言われて育ったので、ミミズが大好きです(笑)。

なので、何人かの子どもたちがスパイスカレーを食べて、誰かがスパイスのカルダモンを噛んだ時に、大人が「ごめんね~まずかったね~」と言えば子どもにとって悪い思い出となってしまいますが、「やったね!一粒しか入っていなかったのに、大当たりだね~」と言えば、周りの子どもたちから羨望の目でみられ、カルダモンを噛んだことが特別な経験になります。そのように、スパイスカレーから食文化を楽しく学習し、子どもの知的好奇心やさまざまな可能性を広げていけるような取り組みを進めていきたいです。これは10年以内に必ず実現させます!

「カレーな著名人にききました」印度カリー子さんさんインタビュー

スパイスカレーを通じて、子どもたちの可能性を広げたいと語る印度カリー子さん。これからのご活躍も楽しみです!

 
 

【CHECK!】印度カリー子さんのインタビューにでてきた主な子どもの権利条約
子どもの権利条約は、世界中の子どもたちを守るために、大きく4つの子どもの権利「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」を守ることを定めています。日本も1994年にこの条約を批准しました。

第3条 子どもにとってもっともよいことを
子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。
第18条 子どもの養育はまず親に責任
子どもの養育および発達についての責任は、まずその父母にあります。国はその手助けをします。
第29条 教育の目的
教育は、子どもが自分のもっている能力を最大限のばし、人権や平和、環境を守ることなどを学ぶためのものです。

インフォメーション

<印度カリー子さんのカレーレシピ本>
・『おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門』(スタンダーズ株式会社)価格:1,540円
・『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と渓谷社)価格:1,430円
・『私でもスパイスカレー作れました!』(サンクチュアリ出版)価格:1,320円
・『スパイスのまほう』(秀和システム)価格:1,650円

<more information>
印度カリー子のスパイスショップ https://indocurry.thebase.in/
オフィシャルサイト http://indocurryko.net
Twitter https://twitter.com/IndoCurryKo
LINE「カレーに恋する女の子」出演中! https://news.line.me/issue/oa-vi-indocurryko/939e49df95b8

スパイス料理研究家 印度カリー子さん:サイン入りカレーレシピ本「私でもスパイスカレー作れました!」1名

 
 
 
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