現地より報告!「ネパールスタディツアー2017」その2

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ネパールスタディツアー

飛行機からヒマラヤ山脈が!圧巻。

本日、無事に帰国しました!

ツアー最終日は、私たちのパートナーでもあるカトマンズ市のフェアトレード生産団体、ACP(Association for Craft Producers)の工場・オフィスを見学した後、ACPから受注してフェルト製品を作っている生産者の工房を訪問しました。
 
ACPは現在約1000名の生産者を抱えています。工場・オフィスの建物は大きなコの字型の4階建ての建物で、常時約100名が働いており、社員食堂もありました。製品の約80%はここ以外の工房で生産しており、こちらでは布の染付など大きな機械を必要とする工程を行なったり、サンプル作りや検品などが行われています。

ネパールスタディツアー
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ACPでは世界フェアトレード機関 (WFTO: World Fair Trade Organization)による認証を取得し、WFTOが定める社会、環境、ガバナンス等に関する10ヶ条を徹底して実践しています。正当な賃金や支払い、児童労働の禁止はもちろんのこと、安全な職場環境、生産者の子どもへの奨学金、各種研修制度、積立退職金制度、工場で使われた水を浄水してから川へ排水するといった環境への配慮などの基準が守られていました。この10ヶ条はいたるところに壁に張り出され、生産者の一人一人にまで浸透させようとする姿勢を強く感じました。

また、貧困問題を解決する商品を売りにするのではなく、デザインや先進的な技術、マーケティングにも力を入れており、フェアトレードという枠を超えて人々に必要とされるものづくりに力を入れていました。ACPは非営利組織ですが、団体設立の1984年から3年で黒字経営に転換しています。助成金等はそうしたマーケティング部分に積極的に投資しているようです。本社でお話を伺ったエグゼクティブ・ディレクターのミイラさんは、「伝統工芸に先進的な技術も積極的に取り入れてマーケットを広げ、より多くの生産者を雇用していきたい」と笑顔で語っていました。

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ACPの工場・オフィス見学の後、ACPから独立した生産者の工房を訪ねました。在宅勤務的なものをイメージしていたのですが、予想は良い形で裏切られました。訪ねた女性は元ACPのいち生産者だったのですが、自己資金とACPからの融資で独立し、フェルト製品を生産する事業を立ち上げたというビジネス・ウーマンでした。現在約10畳ほどの作業部屋が2つ、従業員の女性約20名が働いているとのこと。ACPの関係者いわく、彼女はACPの中でもキャリアを積んで成功した例であるとのお話でした。
ネパールでは男尊女卑の考え方が根強い国との認識でしたが、このような形で女性の社会進出が促進され、女性の地位が上がってきていることを肌で実感しました。
作業をしている女性たちもまじめに仕事に取り組んでおり、挨拶をすると笑顔で返してくれました。フェルトを水と石鹸を使って洗い、徐々に密度を高める作業は決して楽な仕事ではありませんが、皆、生き生きと働いている姿が印象的でした。独立した女性のようなロールモデルの存在が、モチベーション向上に繋がっていることは間違いありません。

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ネパールが途上国というだけで全てが日本に後れをとっているわけではない、むしろ国際基準に則り日本よりも先進的な働き方をしてる面もあるのでは無いでしょうか。
今回のツアー参加者は女性の割合が多かったのですが、「ACPで働いてみたい…」といった声も聞かれました。
 
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あっという間の9日間。ネパールの人々の寛容さや、美しい自然に触れて、参加者全員がネパールに魅せられてしまいました。中には「必ず戻る!」と断言する方も。
 
シャプラニールの活動地で多くの情報をインプットしましたが、感じたことを参加者で共有しあうことで、学びを深めることができました。
今回の参加者は年齢も10代〜70代、高校生、アメリカ留学中の大学生、若手・ベテラン社会人、市議会議員、主婦とさまざまなバックグラウンドを持っていたので、多様な視点がお互い良い刺激となっていました。
 
解散後、心地よい疲れの中家路に着きました。
帰りの飛行機から望むヒマラヤ山脈はとても美しかったです。
また会いに行きます、ネパール!

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