9/25(日)に名古屋大学で開催した「今知りたいバングラデシュ」の講演会の報告が、シャプラニール愛知ネットワーク代表の裏見登志子さんから届きました。

img_20160925_130834東京、大阪、むさしの、仙台に続き、愛知では9月25日(日)に講演会「今知りたいバングラデシュ~ダッカ襲撃事件を受けて」を開催しました。今回は名古屋大学大学院国際開発研究科と国際開発学会東海支部との共催となり、会場も同国際開発研究科のオーディトリアムとなりました。

ダッカ襲撃事件からほぼ3カ月が経過しました。愛知では事件直後、在住バングラデシュ人によるテロへの抗議デモが行われましたが、その他の動きはありませんでした。ですからこの講演会は、事件に関心を寄せている人にとっては、バングラデシュで今何が起こっているのか、今後どういう関係を築いていけばよいのかと考えるうえで大変よい機会になったと思います。長年バングラデシュで活動し、実績を積み上げてきたシャプラニールが発信する情報への期待も大きかったと感じています。実際、42名の参加者の多くはバングラデシュと繋がりがあり、半数以上が現地への渡航歴がありました。筒井氏はテロについて、歴史・政治的な視点、急激な経済発展、若者の心の闇など様々な角度からお話になり、参加者も熱心に聞き入っていました。

筒井氏の講演に引き続き、後半冒頭では参加者を代表して2名の方に5分間スピーチをしていただきました。バングラデシュのNGOでインターンをしていた大学生が経験を語り、またテロ当日現地にいたバングラデシュ人の女性が衝撃と悲しみを訴えました。

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スピーチ終了後、参加者を8~9名ずつ5グループに分け、ワークショップを行いました。各グループから「事件の真相を知りたい」、「ISとの関係は?」、「バングラデシュの政情は?」、「政府のテロ対応への疑問」、「今、バングラデシュに行けるか」、「日本とバングラデシュの双方に対する思いに格差」など様々な意見や疑問などの発表があり、筒井氏よりコメントをいただきました。バングラデシュ人の男性からは、テロには絶対屈しない、許さないという発言があり、会場に拍手が起こりました。

愛知ではバングラデシュに繋がりのある参加者が多く、問題への関心も非常に高かったと思います。私たちがこのような機会を提供できたことを大変嬉しく思います。筒井さんをはじめ、シャプラニールのスタッフの皆さまに感謝いたします。

シャプラニール愛知ネットワーク
裏見登志子

※7月1日に起きたバングラデシュ・カフェ襲撃事件以降、東京事務所、各地のシャプラニール地域連絡会を中心とした「バングラデシュを理解する講座」を継続して開催することができました。企画運営に関わってくださった地域連絡会のみなさま、参加者のみなさま、本当にありがとうございました。
この名古屋での講演会開催をもって継続開催してきた講演会は終了しますが、この後もバングラデシュやネパールに関わるさまざまま発信を地域連絡会のみなさまと共に進めていきたいと動き出しているところです。このブログを読んでいただいているみなさまとも、直接顔を合わせてお話しできる機会を楽しみにしております。
(国内活動グループ 佐藤緑)