全国キャラバン大阪講演の開催は、シャプラニール地域連絡会大阪の皆さんが中心となって、企画を推し進めてくださいました!発足当時からシャプラニールのことをご存知の方ばかりで、内山職員との再会を懐かしんでいる場面もあり、アットホームな雰囲気で当日の開催を迎えることができました。
<地域連絡会とは?>
シャプラニールの会員が中心となり、海外協力に興味のある人たちによるボランティアグループです。2019年3月時点で、全国20カ所に地域連絡会があり、大阪連絡会はその中でも長年精力的に活動してくださっている地域連絡会の一つです。詳しくはこちら。

<実施概要>
『”見えない”児童労働 バングラデシュの家事使用人の少女たち~その10年を追う』
日時: 2025年11月9日(日)14:00~16:00
参加者:16名
内山職員の講演の後、参加者同士が5~6人グループになってロールプレイを行いました。お互い初対面の中、すぐに打ち解けた様子で、ロールプレイ後にはチームごとに感想を共有し合いました。
ロールプレイについて詳しくはこちら。
一筋縄ではいかない家事使用人の現状をロールプレイを通して体験してもらいました
参加者は、まず割り当てられた登場人物になりきって感想を言い合いました。
・ルビナのことを思えば、働きに出して家事の一つでも覚えさせた方がいいのではないか…?(父親・ハキム役)
・家族と離れ離れになることはつらい、できれば家族と一緒にいたい。(家事使用人・ルビナ役)
その次に、もし自分がこの場にいたらどう思うかについて考えました。
・学校に行かせてあげたいけど、バングラデシュの現状から考えたときに、ゆくゆくは結婚を定められているルビナにとって、学校に行かせることが必ずしも幸せに繋がることではないのではないか…?
・正論は確かに学校に行かせてあげて、家族一緒に暮らすことがルビナの幸せだと思うけれど、貧しくてそんな余裕はないのではないか…?
参加者の中には、バングラデシュに行ったことがある方、滞在経験のある方などバングラデシュの事情に詳しい方が多い印象でした。そのためか、バングラデシュの実情も踏まえた、かなりレベルの高い意見交換の様子が見られました。


参加者の方から、こんな感想をいただいています!(一部抜粋)
- ロールプレイをしてみて、一筋縄ではいかない問題だと実感しました。地道で息の長い活動が必要だと思いました。
- ロールプレイで問題の根深さがわかりました。
- グループワークのロールプレイが考えさせられる内容でした。授業のクラスのメンバーでロールプレイしてみたいなと思いました。
- 家事労働にかかる児童労働の課題やシャプラニールの関連の取り組みの理解が深まりました。
私自身、講演やロールプレイの内容が参加者にとって印象深い体験となったこと、シャプラニール地域連絡会大阪の皆さまにお会いできて、今回全国キャラバンのサポートとして関われて本当に良かったと感じました。
全国キャラバンの各地のレポートはまだまだ続きます!どうぞ次をお楽しみに。
事業推進部 日比
