【イベントレポート】”いわきの今を知ること”ー「みんなでいわき!2021」オンラインツアーを実施しました 

0

こんにちは。広報グループインターンの岡田です。
先日3月27日、シャプラニールが実施した「みんなでいわき!2021」オンラインツアーの様子をインターンとして参加したイベントの感想も交えながらご報告いたします。

IMG-9960
東日本大震災発生後、福島県いわき市で毎年実施してきたツアー「みんなでいわき!」。10年目となる2021年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンラインで現地と結び、いわきのみなさんのお話を伺い、現地の様子を見ながら、この10年間を振り返りました。また、イベント参加者のみなさまにはシャプラニールが厳選した「いわき特産品セット」をお届けし、いわきの味も楽しんでもらうこともできました。

ツアーガイドは、東日本大震災発生後から復興支援活動までいわきに関わってきた事務局長・小松豊明が担当しました。イベントの登壇には、平豊間の志賀秀範さん、いわきオリーブプロジェクトの木田源泰さん、富岡さくら会の田中美奈子さん、中華料理店・華正樓(かせいろう)の吉野康平さん、シャプラニールいわき連絡会の吉田まさ子さんからお話をお聞きしました。

志賀秀範さんのお話
これまでの「みんなでいわき!」でもお世話になっている志賀さん。震災当時の原体験と復興についてお話を伺いました。子どもの頃から住むこの土地の震災からの変化、新たに設置された自宅前の堤防の様子(堤防は高く作られ自宅からは海を見渡すことはできません)や、防災緑地の旧いわき市立豊間中学校があった場所を動画で見ながら、豊間地区の現在を知ることができました。また、震災当日、津波から避難する際のお話を聞き、これまで被災された方から当時の様子を直接聞いたことがなかった私にとって、貴重な体験となりました。

いわきオリーブプロジェクト・木田源泰さんのお話
震災前からいわき市で始まっていた「オリーブプロジェクト」。このプロジェクトは、日照時間が長くオリーブ栽培に適した土地柄といわれるいわき市で、オリーブの栽培から加工品の製造までを行い、付加価値の高い製品づくりによって農業を基盤とした経済の活性化を図ろうというプロジェクトです。イベントでは、2019年の台風19号発生当時の深刻な被害状況、その後の復興に向けた地域住民の方との結束について、このオリーブプロジェクトにボランティアとして関わる方々の想いなどを伺いしました。>いわきオリーブプロジェクト公式サイト

IMG-9962


富岡さくら会・田中美奈子さんのお話
富岡町からいわき市に避難した田中さんは、さまざまな活動を通し、同じくいわき市に避難した町民同士のつながりを作ってきました。イベントでは、常磐線全線開通に伴い、新駅舎となったJR常磐線富岡駅や、現在の街の様子を見ながらお話をお聞きしました。駅周辺の復興が進む一方で、駅に続く道路沿いの商店や住宅は当時のまま。帰宅困難地域に指定され、バリケードで覆われた道が目立ちました。駅前の道路沿いで美しく咲き誇る桜とは対照的に、その後ろで今にも崩れそうな家屋の光景が映し出され、印象に残りました。

IMG-9963

IMG-9964


中華料理店・華正樓(かせいろう)の吉野康平さん
porkban2019年の台風19号による水害でお店が全壊してしまいましたが、現在は復活を果たした華正樓。その当時の被害状況や困難について語っていただきました。災害に見舞われる中、お子さんが誕生された時のお話を聞いて、胸にこみあげてくるものがありました。また、いわきを地域を支えたいと開発した、華正樓のオリジナルのぶたまんの美味しさのヒミツも聞くことができました。こだわりは、ゴロゴロと入った豚肉と玉ねぎなんだそうです。質問タイムでは、参加者のみなさんと、自宅に届けられた豚まんの感想について盛り上がる一幕もありました。>華正樓Facebookページ


NPO法人ザ・ピープルの吉田恵美子さんのお話
cotton2012年から行っている「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」についてお話を伺いました。塩害にも強く、日本の在来種である「和綿」を有機農業で栽培し、市民が繋がることでともに復興を目指すことを目標に始まった市民参加型のプロジェクト。現在は、収穫したオーガニックコットンを使ったTシャツ・手ぬぐい・タオル(写真右)などを商品化、綿花から紡がれた糸を「コットン・ランプシェード」の プロジェクト立ち上げなど、さまざまなところでイノベーションが起きています。現在始動しているプロジェクトや、これから目指していく姿について熱く語る吉田さんの姿が印象的でした。>特定非営利活動法人ザ・ピープル公式サイト


シャプラニールいわき連絡会・吉田まさ子さんのお話
吉田さんが経営されているお米屋さんの隣に設けられた、かべや文庫は地域住民のコミュニティ・スペースとしての役割を担ってきました。この地域に暮らすお年寄りや双葉郡から避難してきた人など、たくさんの人々が頼りにしています。お話の中で、「最近立ち寄ってくれる人が少なくなったけれど、多くの人々が新しい一歩を踏み出している証拠。私はそれが嬉しい」と笑顔で仰っていたのが印象的でした。

IMG-9961


<あとがき>イベントに参加して
シャプラニールがこれまで行ってきた復興支援活動、そして「みんなでいわき」の歴史を知ることができた、濃密な2時間でした。オンライン上ではありましたが、過去にツアーに参加した方と現地の方が再会を喜ぶ場面もあり、人と人との「つながり」の温かさを改めて感じました。震災から10年が経った現在だからこそ、震災当時を知る「語り部」の存在は今後ますます重要になってくると考えます。実際に震災を体験した方のお話を聞くこと、被災地の今を知ることで、次の世代につなげていきたいと感じました。

ご登壇された皆さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

広報グループ インターン 岡田のぞみ


シャプラニールの東日本大震災・被災地支援活動(2016年3月終了)
シャプラニールは2011年3月11日の東日本大震災直後に福島県いわき市に入り、緊急救援活動を開始。以降、物資配布、交流スペースの運営等被災者支援を継続して行いました。被災者支援を行政やNPO団体が継続していること、一次提供住宅から公営住宅へなど、被災者の生活再建のめどが見えてきたことから、2016年3月31日をもっていわき市での支援活動を終了しました。多くの方からのご支援、ご協力をありがとうございました。

シャプラニールが2011年から5年間活動した福島県いわき市での活動はこちらから、そのほかのいわき市に関する活動についてはこちらをご覧ください。

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterEmail this to someone

コメント

CAPTCHA