7月1日に寄せて

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こんにちは。事務局次長の藤﨑文子です。

ただいま、バングラデシュに出張しています。南西部バゲルハット県で実施している「サイクロンに強い地域・人づくり事業」の現場に滞在し、ダッカに戻ってきました。サッカー・ワールドカップのニュースで連日盛り上がりを見せる中、事件発生から2年目となる今日は、ダッカ・カフェ襲撃事件の犠牲者を追悼する記事や社説が新聞に掲載されています。

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<写真:ダッカに向かう国内線飛行機からの夕暮れ風景>

2年前の今日、私は事務所長としてダッカに駐在していました。本部からの出張者や休暇にあわせて一時帰国する駐在員を送り出し、自宅で寛いでいたところで、ダッカ在住の友人からの連絡で異変を知りテレビをつけたのは、夜9時過ぎだったと記憶しています。テレビで得られる情報には限りがありましたが、とにかく大きな事件が起きていること、これが日本でも報道されるであろうことは予想できたので、その日のうちに家族や事務所関係者に安否を知らせる連絡を入れました。

心配する知人からのメールや電話に応えつつ、情報収集と今後の対応について東京事務局との連絡に追われる状況が2、3日続きました。先が見えない中、また同様の事件が起きるのではないかと、私もその周りの人たちも不安に包まれていました。バングラデシュの知人友人の動揺が大きく、こちらが慰め役になる場面も多々ありました。それだけバングラデシュの人たちにも大きな衝撃を与えた事件だったということです。

とにかく日本に戻ってほしいという心配の声もありましたが、数日後にはシャプラニールの活動の継続を前提とした安全対策を進めるために、バングラデシュに残ることを私自身決断していました。

社会的経済的な発展から取り残されてきた人たちのために、バングラデシュで草の根の活動を長年続けてきた私たちにとって、たとえ一時的であってもここから退避することは、事件を引き起こす原因となった不公平や格差という根本的な問題から目をそむけることであるとしか思えなかったからです。

あれから2年、私たちシャプラニールは事件前と同じように事業を実施しています。事件で亡くなった方、負傷された方のことを想いながら、これからも社会の光から取り残された人たちとともに歩んでいくことを心に誓い、ダッカの夕焼けを眺めています。

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