5月15日は沖縄返還の記念日で、今年は返還50周年を迎えます。おりしもシャプラニールが設立された1972年に返還されたこととなります。

シャプラニールは沖縄平和賞を2012年に受賞していることから、5月15日に開催された返還50周年記念の東京会場の式典に招待を受け、参加しました。

沖縄平和賞は、「沖縄の持つ特性を生かして、沖縄の視点から新たな国際平和の創造を目指し、沖縄と地理的・歴史的に関わりの深いアジア太平洋地域の平和の構築・維持に貢献した個人・団体を顕彰する」ことを目的に、2002年に創設されました。


沖縄県のサイトには、シャプラニールの受賞の理由を「活動の根底にある『援助から協力、協力から共生へ』の相互扶助の精神は、沖縄の持つ歴史的、文化的特性等を反映し恒久平和の創造に貢献するものとして創設された沖縄平和賞の趣旨に通ずる」と挙げられています。ちょうど設立40周年だったこともあり、関係者みなさんでお祝いさせていただいたことを覚えています。

2012年沖縄平和賞授賞式の様子

式典では天皇皇后両陛下、歴代総理を含む国会議員や都道府県知事、事務次官等、錚々たる面々が出席する中、首相をはじめとする来賓挨拶でも基地が集中する課題と負担軽減に触れられていましたが、世論調査では「基地の整理縮小」や「人権が尊重されていない」などを理由に不満を感じる県民も多く、同日開催された市民団体の集会でも状況は一層深刻化していると報告されたように、県内では祝賀ムードばかりではなかったようです。

知事の式辞でも新基地問題について直接的な言及はなされず、県としてこの日に合わせてまとめた「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」の内容の実現という形でのみ触れられていました。県内県外を問わず、考えていかなければいけない問題です。

ただ、最後に県民若者代表が、子どもの貧困については自分たちの問題として取り組んでいくと力強く決意を表明されたことには頼もしさを感じました。

個人的には今から52年前、返還前のまだ9歳でひめゆり学徒隊や沖縄師範学校の生徒の慰霊に船で行ったのが最初で、大人になってからは10年以上前にNPOや行政職員の研修講師として金武町や八重瀬町に伺ったりしましたが、関心は持ちつつもここしばらくは伺うご縁もない状態でした。最近、本島や島しょ部に少しご縁もできたので、ぜひ訪ねて沖縄の今を考えたいと思っています。

代表理事 坂口 和隆