先週、JANIC(国際協力NGOセンター)の年次総会が開催されました。今回は2年に1度の理事・監事の選任も議題となっており、それを含め提案された議題は全て承認されました。この日をもって私は3期6年務めた理事職を退任。最後の1期は副理事長も務めましたが、同時に新役員の選考委員会の委員長として、新しい役員の選考プロセスを進めました。国際的な社会課題の解決を多セクターで進めることを目指し、また若い世代の声をJANICの活動に反映させたいという基本的な考え方を実現できたのではないかと思います。

私は退任のあいさつで、2つのことを述べました。

ひとつめは、JANICはNGOのネットワークとしてNGO全体の能力強化やアドボカシーに強みをもつ一方、現場を持たないNGOであり、現場のリアリティを発信するのは私たち個々の会員団体の役割である。その意味で、それぞれの団体が現場で何をやっているのか、具体的にどのような成果を上げているのか(いないのか)という「中身の議論」をもっとやっていくことが必要。

ふたつめは、会員団体それぞれが「自分がJANICである」という意識を強く持つこと、そしてそれぞれの活動を充実させ目標を達成するために「JANICを利用する」という視点をもって、JANICの活動に関わってもらいたい、ということです。

これからは、会員団体として、JANICの活動を盛り上げ、時に「利用」しながら関わっていきたいと思います。

事務局長 小松豊明