昨日見知らぬネパール人からメールが届いた。自分のセールスポイントと履歴書が添付された、いわゆる売込みメールだった。こういうものは特に珍しくないので、そのままメールを閉じようとしてふと目にとまったのが

Dear Mr. Fujisaki

という書き出し。確かセールスポイントに「ジェンダー関係の研修を受けて云々…」とあったはず。なのに、相手(私)の性別がわからなければ男性だと思い込んでしまうなんて、エセも良いとこ。瞬時にやる気が出て返事をすぐにしたためた。

『○○○様

この度は私どもの組織に興味を持っていただき誠にありがとうございました。

しかしながら残念なことに現在求人は行っておりません。今後空席がでた場合には広告などを通じて人材を募集するつもりでおりますので、その際はいつでもご応募ください。

なお、私はMr.ではなくMs. Fujisakiであることを最後に申し添えておきます。

敬具』

さて、今日彼から「Ms. Fujisaki、早速の返信ありがとうございます! 是非チャンスがあれば応募したいと思います。ではまた」と返信がきた。おやおや、この人は皮肉もわからんのかね、と呆れるやら感心するやら。会ったこともない相手に自分を売り込むメールくらい最新の注意を払うのは常識だろうに。

私も、自分がすべての面で気配りをもった発言が出来ているとは思わない。いやその反対に人を傷つけるようなことをずけずけ言ってばかり。だからこそ、業界が狭いネパールでは振る舞いに気をつけなくてはと戒めているのだ(もっともそれも最近のことだけど)。

まあ、相手が前向きに受け取ってくれたことは実は良かったのかも。さもなければ、見えない相手に、メールでマイナスのエネルギーをぶつけ合うなんてことになりかねなかったものね。