9月に入って最初の10日ほどかなりの雨が降っていたが、この1週間天候が良くなってきた。ある朝起きて、空を見ると夏雲の間から青く澄んだ秋の空がのぞいていて、ああ、秋が来たのだと思った。あと2週間もするとネパールの一番の祝日ダサインがやってくる。心なしか(いや、違う)人々もウキウキしているようだ。

今日、夕方友人と会うためにカトマンズの中心に足を伸ばしたら、これまで見たこともない場所に露天商が並んでいた。地べたに布を広げて場所を確保し、その上で靴を売る人、布地を売る人、小物入れを売る人などなど。そこはカトマンズ内を走る乗り合いバスのターミナルのようになっており、日頃から混んでいる場所ではある。それがいつにも増して混雑していた。

ダサインはヒンドゥ教徒にとって大切なお祭りで、大抵の事務所は1週間程度は閉まってしまう。多くのネパール人は故郷に戻り、家族が集まる機会となるので、日本で言えばお正月のようなものではないだろうか。ちなみに、バングラデシュでは同じ時期、ドゥルガ・プジャと呼んで女神ドゥルガをかたどった人形を作り盛大なお祭りを行う。これから約2週間、ますます盛り上がるであろうダサイン前のお祭り気分、またどこかでお伝えできればと思っている。