先週末、2日間にわたって国際NGO(ネパールではI/NGOということが多いようです)の集まりであるAIN(Association of International NGOs in Nepal)が主催する危機管理に関するセミナーに出席しました。AINのことや、セミナーで学んだことなどについては改めて紹介しますが、今日は「笛」について。
笛といっても、体育の先生がよく使っているホイッスルのことです。昼食の列に並んでいる時、私の前にいたアメリカ人と思しきおっさんが「あんた、日本人か?」と声をかけてきたのがコトの始まり。話題はやがて、地震のことに。
 「おまえ、日本人なんだから地震のことは詳しいだろ?」
 「詳しいわけじゃないけど、小さい頃からよく避難訓練などはしてきましたよ」
 「そうか、じゃあ、これ持ってるか?」
といってポケットからすっと出してきたのが笛だったのです。ネパールでも大地震が70~80年周期で起きるとされていて、大きなものは1934年のそれが最後。もう、いつ起きてもおかしくないと言われています。耐震設計がされていない上、いいかげんな建築が多く、ひとたび大地震におそわれれば、被害は計りしれません。瓦礫の中から助けを呼ぶ手段として、笛の携行は防災の「いろは」として、確かに必要なものです。カトマンズ市内でも買えるというので、早速探してみます。