3月24日に始まったロックダウン(外出禁止令)も今日で59日目。ネパールのロックダウンは食料品の買い出しと病院や医薬品購入以外の外出/物流の移動は禁止というのが基本ルール。普段は車両が数珠つなぎの渋滞となっている近所の交差点の様子を見てみましょう。
3月27日(感染者3名):感染者数は一桁ながらも、みんな外出禁止令を守って走る車両を見つける方が難しかったです。
5月12日(感染者191名):5/8に、ロックダウンが5/18までに延長が決定されると同時に44業種の経済活動再開を政府が認めたため、車両、人の移動が増えました。前日に新規感染者71名が判明したものの、まだ車は見られました。
5月13日(感染者217名):初期以外ずっと平野部での感染拡大だったのですが、5/12にカトマンズ盆地内で3名の新規感染者が判明しました。そのうち1名が、この写真内の病院勤務だったということで病院が封鎖されました。車両も人通りもすこし減ったように感じました。
5月17日(感染者291名):カトマンズ盆地内での判明が5/12以降も少しずつですが増え、全国の感染者数がぐんぐん増える(検査数が増えて発見できるようになったとの意見あり)時期となり、政府はこれまでに発行した移動許可証をすべて無効化。5/16にはネパールで初の死者が出て、政府も人々もピリッとなり、5/18までだったロックダウンは6/2まで延長が決定されました。
5/21今朝8時、買い物に出ましたが、これまでは朝と夕方に開けていた店も朝だけに変更していました。一部集落では自主封鎖をして住民以外の立ち入りを禁じる動きも出ています。感染者453名(5/21,ネパール時間17時現在)、カトマンズ盆地内での感染者、死者3名(5/21現在)という事実に、一度盛り上がった経済活動再開への期待はしぼみ、町の雰囲気はまたキュッとしています。
ネパール事務所長 勝井裕美
(ネパールでは外出禁止令が出ていますが食料品の買い出しは認められています。これらの写真はその道すがらに撮られたものです)