《ネパールのいま》チラシ配布で注意喚起ー巷のCOVID-19感染対策

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日本では新型コロナの感染拡大が第3波と言われていますが、ネパールでは第何波なのかはっきりしないもののずるずると増えています。当初はインド国境近くの地域での感染が多かったものの、最近では首都が位置するカトマンズ盆地が新規感染者数の約半数を占めるという違いがあります。最近では政府が検査やコンタクトトレーシングに消極的で検査数が減ったことによって1日の新規感染者数が2,000名を切っていますが、多くのメディアで実際はもっと多いだろうと指摘されています。

朝の買い物風景

朝の買い物風景

マスクをしていない、ソーシャルディスタンスを取っていないと言われることも多いネパール人ですが、私からすると地域、そして人によるのかなと思います。地方では感染対策を取っている人は少ないように思います。一方、感染者数が多いカトマンズでは大通りを歩く人たちは気を付けているように見えますが、旧市街や路地に入るとマスクを付けずにお茶を飲んでおしゃべりという光景も多く、全員の意識が高いとは言えなさそうです。「かかっても風邪と変わらないんじゃないの?」という人もいれば、部屋に他に人がいなくてもマスクを外さず、食事も自宅からの弁当にこだわり、手洗いを本当にこまめにする人(うちの職員)もいます。

と言うカトマンズのご近所で、感染対策取ろうねという呼びかけをしているボランティアと出会いました。ボーイスカウトのみなさんが外国援助機関から資金を得たネパール政府から委託を受けて街角で感染対策として大切なことをスピーカーで流しながら、チラシ配りをしていました。この男性は普段は公立学校の先生をしていますが「まだ学校が再開されていないし※、できることやるよ」、とのことでした。思いの外、多くの人がチラシを受け取っていました。

パタン王宮広場。背景の建物は2015年の大地震で被災し修復中の世界遺産。

パタン王宮広場。背景の建物は2015年の大地震で被災し修復が進む世界遺産。

 

また、フェアトレード団体のマハグチは手織布でマスクを作って販売しています。1枚60ルピー前後。他のフェアトレード団体でもマスクを販売しているところは多いです。形や厚み(以前は2層だったが3層)も徐々に進化しています。

左から、シャプラニール職員スリジャナ、マハグチのウットラ氏と代表のスニール氏

左から、シャプラニール職員スリジャナ、マハグチのウットラ氏と代表のスニール氏

家の中でもダウンを脱がない季節となった冬のカトマンズ。どう新型コロナ対策と折り合いをつけた日々と過ごしていきましょうか。

 

ネパール事務所長 勝井裕美

※11月中頃から中央政府は感染対策を取って地域ごとに学校での授業再開をすすめるよう促していて再開した地域もある。しかし、地方自治体によってもしくはさらにその下の行政単位である区によって対応は分かれている。カトマンズ盆地内は最大の地方自治体であるカトマンズ市の動向(再開に後ろ向き)を様子見している状態。デジタル格差によって主に遠隔地、そしてネット環境が整えられない家庭の子どもが教育を受けられない状態が長く続いていたが、授業再開の時期の差によってさらに教育格差が広がると思われる。

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