シャプラニールのフェアトレードブランド「クラフトリンク」では、バングラデシュとネパールでつくられた手工芸品やオーガニック商品等を販売しています。今回のブログでは、ネパールでこれらの商品を作る生産者の皆さんの思いをお伝えします。

美しい手織布の生産現場から

手織布の手工芸品を生産するパートナー団体の一つにWSDO(Women Skills Development Organization)があります。こちらは、ネパールのポカラで、障害を持った女性や生活の厳しかった女性に手工芸品を生産するスキルを身に着けてもらうとともに、天然素材を使った魅力的なバックやショールといった製品を世界に広めることを目的としています。こちらの写真の工房で一つ一つの工程を手作りで思いを込めて生産しています。

WSDOでの手工芸品の生産の様子

こちらで働く女性たちからは、「これまで障害が理由で就職が見つけられなかったけれども、こちらで働くことができ、生計が成り立つ手仕事のスキルを得れてとても嬉しい」、「一緒に働く仲間ができて、毎日一緒にいられるのが嬉しい」、また「世界のお客様に私たちが作った商品を届けられるのが嬉しい」といった喜びの声が聞こえてきます。

生産者のお話を聞くクラフトリンク担当の小川職員とネパール事務所のスリジャナ職員(右端)

風味豊かなコーヒーに込められた情熱

次に、日本に美味しいネパールコーヒー届けてくれているボタラズさんをご紹介します。 ボタラズさんはポカラから南西に2時間程にあるシャンジャ郡で、コーヒー、ハチミツ、ジャムといったクラフトリンクの「太陽とヒマラヤの恵み」シリーズを生産するファーマーズパッション農園を、日本人の池島英総さんとともに共同経営されています。

ファーマーズパッション農園の風景

ボタラズさんは、日本でオーガニックの農法を学び、ネパールで普及する活動をされています。 ボタラズさんから、ネパールの自然環境はコーヒー栽培に適していること、オーガニック農法は元々のネパールの農業に合っていること、これからのネパールの農業や経済にとって、オーガニックコーヒーを普及していくことは大きな飛躍のチャンスであることを、数時間にわたって情熱を込めてお話いただきました。その上で、オーガニック農法が化学肥料を使う農法と比べずっと難しく、技術を生産者の間で広める必要があることを伺いました。

ボタラズさんからお話を聞くクラフトリンク担当の小川職員とネパール事務所長の竹下
ファーマーズパッション農園 の風景
ボタラズさんの最高に美味しいコーヒー

シャプラニールは、このような情熱を持った方々の思いと毎日の努力を基に作られた製品を日本各地の多く方々にお届けしています。作る人も、買う人も幸せになって頂けるように、クラフトリンクの企画と運営をしていきます。

クラフトリンクの商品はこちらのオンラインショップからも購入していただけますので、ぜひお店をのぞいてみてください。

https://craftlink.shop/

ネパール事務所長 竹下裕司