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地震から1年がたったけれど・・・①

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4月でネパール大地震から1年が経ちました。シャプラニールでは、地震の影響で通学が難しくなった青少年への奨学金支給、被災者のためのコミュニティスペースの運営などの被災者支援活動を継続するとともに、今回の規模以上の地震発生が予測される今、今後に備えての防災事業を進めようとしています。被災地の現状を何回かに分けてお伝えします。

<カブレ郡>

地域の情報を得るのに大きな役割を果たしているコミュニティラジオ。地震で大きな被害を受けた5つの郡で、それぞれのコミュニティラジオ局と協働して被災者のためのコミュニティスペースの運営をしています。先日、そのうちのひとつ、カブレパランチョウク郡のラジオ・ナモブッダを訪問しました。

ラジオ・ナモブッダの入り口にコミュニティセンターの看板が掛けられています。ちょっと曲がってますが。

ラジオ・ナモブッダの入り口にコミュニティセンターの看板が掛けられています。ちょっと曲がってますが。

このセンターには開設直後から多くの被災者が訪れていますが、この日そのうちの何人かが集まって話を聴かせてくれました。その中で、センターが特に女性たちの心の支えになっていることがよくわかりました。下の写真で一番左の女性は、このセンターからかなり離れた村で暮らしているのですが、地震で家が全壊し、途方に暮れ畑で一日ぼーっと過ごし誰とも口をききたくない状態がしばらく続いていたそうです。知人に進められ、このセンターを何度か訪れスタッフと話をするようになり、段々心が軽くなっていったとのこと。今では、復興事業の一環で家屋の建築技術の研修を受け、毎日忙しく働いていて、スタッフが訪ねても「今忙しいから!」と話をする暇もないほど。この日は我々のために休みを取って来てくれました。

右から二人目がラジオ・ナモブッダの責任者、バクタさん。穏やかな人柄で、多くの人を癒しています。

センターで話を聴いた後、カブレ郡の中心部から遠く離れた集落を尋ねました。ここはラジオ・ナモブッダのスタッフの一人の出身地で約100世帯全てが全壊し、集落の全員が仮設の住居でなんとか生活しています。ダヌワルという、元々多民族国家ネパールの中でも非常に厳しい状況にある民族の集落で、地理的条件の悪さもあり、ほとんど支援から取り残されている状況です。

まるで爆撃を受けたかのような村の様子に、一同言葉を失いました。

まるで爆撃を受けたかのような村の様子に、一同言葉を失いました。

ネパール政府からは全壊世帯に対して20万ルピー(約20万円)の家屋再建資金が無償で提供されることになっていますが、全体でもまだ一部しか支給が開始されておらず、この集落では、支給対象世帯のリスト化すら進んでいないとのこと。全く先が見えない状況に苦悩する様子が、集まってくれた人々の表情に表れていました。

ラジオ局のスタッフが、村人の声を録音しています。現場の生の声をラジオで伝えられるのが、コミュニティラジオの強み。

ラジオ局のスタッフが、村人の声を録音しています。現場の生の声をラジオで伝えられるのが、コミュニティラジオの強み。

ネパール政府の方針で、NGO等の支援団体が家屋の再建支援を行う場合は政府の援助額に合わせること、250世帯以上を対象にすることなどが決められており、最低でも6,000万円程度が必要となります。資金が確保できれば我々も力になれるのですが・・・。現状では、こうした被災地の状況を伝えることしかできない歯がゆさをかみしめながら、村を後にしました。

↓ 狭い仮設の住居で、家畜と一緒に生活せざるを得ない状況にある人も。(動画です。55秒)

仮設の住居

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