・・・①からつづく

ジャマルプールに来たのは理由があります。生産パートナー団体「アーロン」で働く2人の女性の元を訪ねるためです。

シャプラニールのフェアトレード「クラフトリンク」の活動のもっとも重要な目的は、手工芸品作りを通じて生産者の生活が向上することですが、果たしてその目的は達成されているのか?あるいは生産者の置かれている状況はどうなっているのか?この仕事をする中でどう変化しているのか?私たちの活動の意義や改善点を振り返る意味でも、約5年前から特定の生産者を定期的、継続的に訪問し、家庭や地域の状況も含め情報収集と観察につとめています。生産者モニタリングと呼んでいますが、今回はこのモニタリングをするためにやってきました。

2009年からはじまったモニタリングは今回で4回目。駐在員は交代して私にとっては初めての訪問ですが、シャプラニールダッカ事務所の担当者サビハさんは、この5年間、生産者の生活の変化を追っています。

まず一人目はアクリマさん。彼女に会いに、生産センターを後にし、サブセンターへ向かいました。ここがアクリマさんが働いているサブセンターです。

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(↑写真奥にあるのがサブセンター。サブセンターのリーダー役をしている女性の自宅前の土地を借りている。ジャマルプールだけでも、このようなサブ生産センターが80カ所あり、近隣に住む女性たちが仕事をしにやってくる。)

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(↑サブセンターの中の様子。ご覧の通り、子どもを連れて働きに来ている女性も多い。右3人の女性はベッドカバーを作るために数枚の布を縫い合わせているところ。)

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(↑大きな作品はすべて共同作業。私が話しかけても右側の女性からは返事がないので、大きな声で話しかけた。隣の女性が教えてくれた。彼女は耳が聞こえないのだそうだ。残念ながら時間がなく彼女の話を聞くことはできなかったが、パートナー団体の雇用に対する考え方〜どんな人たちを生産者とするのか〜を多少なりとも垣間見ることができた気がした。)

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(↑デザインの下書きがされた布を手に、5人でノクシカタを施している)

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(↑数人の手を見せてもらった。指サックは支給されているが、縫いづらくて誰も使っていないとのこと。職人さんの手だ。)


・・・その③につづく

ダッカ駐在員 植田貴子 

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ハテールカージ(手仕事)
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