クラフトリンク担当の小川です。
青い空に緑が映える大好きな5月はフェアトレード月間。そして第二土曜日は世界フェアトレード・デーです!
「フェアトレード」という言葉は、私がこの道を志した頃よりもずっと、市民権を得て日本の方々に浸透し知られるようになってきました。
「途上国の人が可哀そうだから買うのがフェアトレードなら、ビジネスとしてサステナブルではない」という事を、友人などから何度か意見されたことがあります。うーんそうだよねと思いながらも、私個人が目指したいところとは少し違うという違和感もあります。今、さまざまな場所・人から見聞きすることや、各地のフェアトレードタウン運動の盛り上がりなどから思うことは、「フェアトレード」というのはモノを消費し利益が生じるビジネスでありながら、単純にビジネスを示す言葉ではなく、人を思いやる仕組みのことを言うのではないかということです。

お金が多くの価値や意味を生み出す世界で、それを得ることで多くの生産者が尊厳や自信を取り戻し、エンパワメントされるのをシャプラニールは見てきました。同じようにお金の価値やそのパワーについて考えると、『お金をどのように使うかということを、お金の持ち主はもっと責任をもって考えるべき。だって一生懸命働いて手に入れた自分のお金なんだよ?』と旅行先のタイで、同じようにものづくりに関わる方が、私に語ってくれた言葉が本当に腑に落ちます。お金の役割を理解し、目の前にある利益だけにとらわれず、そのお金がどのように巡っていくかを多くの人が考え消費活動することは、より良い社会づくりにつながっているはずです。利他を考えることは、めぐり巡って自分を潤すことにもつながっているのではないかと思います。
そして単純に、生産者の笑顔のことを想ってお買い物をすることで、自分もハッピーになれる
そんな経験を多くのみなさまにしていただけたらな…と思うのです。
改めて、そんなことをこの日に考えながら、思いやりの仕組みフェアトレードの輪が広く深く浸透していくことを願っています。先日のアースデイのイベントでは、「可愛い~!」と言って商品を手に取ってくださるお客さまが多く、とっても嬉しかったです。フェアトレードの輪を広げていくために、魅力的な商品づくり・発信をこれからも頑張っていきます。
ハッピー フェアトレードデー!