こんにちは!
7月19日の多文化共生コミュニティスペース「マザリナ」の様子をお伝えします。
今回は、ネパールの民族 ネワールの伝統料理「ヨマリ」を作りました!
ヨマリとは、甘いごまあんが米粉の生地で包まれた餃子のような、おまんじゅうのような食べ物です。現地の稲の収穫の終わりを祝う「ヨマリ・プニ」という祭りでは欠かせない食べ物なのだそう。
今日のヨマリづくりの先生である、ネパールのネワール族のソバさん。「みなさんナマステ~!今日はよろしくお願いします!」 と、ネパール語と日本語でのあいさつからはじまりました。
最初は写真を見ながら、ネワール文化について学びます。ソバさんから数の数え方やネワール語の挨拶を教えてもらい、その他宗教、芸術、建築、食文化などについても聞きました。
それぞれ独自の文化を持った多民族が暮らすネパール。ネワール文化にも、独自の歴史や価値観が息づいており、ヨマリにも「お祝いの意味」や「家族を大切にする気持ち」が込められているとのこと。
ただ食べるだけでなく、今回はネワールの文化がもつ背景を知り、実際に作る機会ということで参加者の方々も、興味津々です。

現地の文化について学んだ後は、いよいよヨマリ調理スタート!

ソバさんとご主人のディパクさんに教えていただきながら、3つのテーブルに分かれて調理を進めました。
まずは生地作りから。

ディパクさんが、「お湯を使って生地を温めながらまとめると、あとで形を作るときに割れにくくなるんだよ〜」と、生地作りのコツを丁寧に教えてくれました。

生地が完成したら、いよいよ形づくりへ。
ヨマリ特有の形に「難しそう…」という声もありましたが、ソバさんの説明を真剣に聞きながら、「こんな感じかな?」と次第にコツをつかむ人や、「割れちゃった、もう一回!」と懸命な人も。
ネパール出身の参加者も、「ネワールのヨマリ、食べたことはあるけど作ったことない!」と夢中になって作っていきます。
特に先端の細い部分が難しかったのですが、ソバさんとディパクさんの丁寧なアドバイスのおかげで、次第にみんなそれぞれの形に満足そう!
中央に穴をあけたら、チャクと呼ばれるゴマと砂糖から作ったあんを詰め、ネパールの蒸し器「モモポット」でどんどん蒸していきます!

ヨマリを蒸す間は、参加者同士の交流タイム。
ネパール音楽が流れる中、ゆったりとお話をしたり、子どもたちはブロック遊びや絵本の読み聞かせを楽しんだりと、思い思いの時間を過ごしました。

参加者同士の交流が盛り上がっている間に、続々とヨマリが完成!
「これだれが作ったヨマリ~?」と声が上がりつつ、「いただきます!」とヨマリをみんな一緒にもぐもぐ。温かいヨマリの味わいと、笑顔が広がります。

「おいしい〜!」と喜んで食べる参加者の姿に、ソバさんも「皆さんが笑顔で食べているところを見て、すごくうれしくなります。(マザリナに参加してから)こういう会ができたらいいなって思っていたんです。」とお話してくださいました。
みんなで力を合わせて一つのものを作り上げたことで、大きな達成感と、温かいつながりを感じられる時間となった今回のマザリナ。
そしてみんなの先生となった、ソバさんとディパクさんにとっても得意なことを活かしながら自分たちのルーツである文化を紹介し大活躍!
お二人が見せてくれたキラキラな笑顔に、みんなも自然と笑顔になっていく回となりました!
8月のマザリナは、おはなし会&ネパールダンス企画です!
次回のマザリナもどうぞお楽しみに〜!
▼ 多文化共生コミュニティスペース「マザリナ」を知る
https://www.shaplaneer.org/mazarina/
(この事業は令和7年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業を受けて実施しています。)
事業推進部インターン 金坂