学んだことは“人としての向き合い方” ー 大学特任講師・森田恵さん

50th3-26
 

ツナガリインタビュー

シャプラニールには長年、さまざまな形で活動にかかってくださる支援者の皆さんとともに活動しています。
今回は、シャプラニールの会員である4名の支援者の方々に、シャプラニールとはどのような存在なのか、
活動に触れてどのような変化が起きたのか、インタビューしました。

インタビュー#01 大学特任講師 森田恵さん

 

森田さん

森田 恵 さん

シャプラニール支援者・大学特任講師

PROFILE
湘南工科大学社会貢献活動支援室特任講師。鶴見大学、日本女子体育大学非常勤講師。逗子フェアトレードタウンの会理事。神奈川県ボランタリー活動推進基金幹事。MASAYANG HOUSE湘南店番。当時勤務先の労働団体UAゼンセンからシャプラニールに出向する等、これまでシャプラニールのボランティア、職員、理事として関わってきた。

 
森田さん

森田さん

学んだことは“人としての向き合い方”

バングラデシュ訪問をきっかけに、世界が広がっていくのを感じた
 私は社会人になって間もなくバングラデシュのシャプラニール活動地を訪問し、駐在員と現地の人との距離の近さ、信頼関係の深さに衝撃を受け、活動に参加するようになりました。当時はボランティアの活動が盛んで、夏のつどいや秋祭り等のイベント企画が楽しくて、事務所に通いつめました。忙しい中、一緒になって悩んだり笑ったりと仲間として関わってくれたスタッフ達、「いいじゃん、やろうよ!」と背中を押してくれたボランティア達、シャプラニールが出会いと創造の場を提供してくれたことで、一歩を踏み出し世界が広がっていくのを感じました。(そしてその延長で、シャプラニールを通じて人生の相方を得たことが私にとって一番の収穫です(笑)。)

思いがけないあたたかな気持ちが嬉しかった
 学んだことは、「人としての向き合い方」でしょうか。ノクシカタに触れると、会わずとも丁寧な仕事ぶりからその人に対する尊敬の念が芽生え、私たちはモノからでも人を想像し感じることができると確信しました。またスタッフとして残業に明け暮れていた頃、支援者の方が「遅くまでご苦労様」と手作りのサンドイッチを事務所まで届けてくださいました。その思いがけなくあたたかな気持ちが本当に嬉しく、他者の思いを想像し行動に移すこと、そしてその思いを受けとめ大事にすることで、何かが生まれ、またつながっていくことを改めて教わった瞬間でした。

自分を鍛えてくれる市民活動の場
 こうした経験を礎に、現在は、学生が市民活動に関わり気づきや成長を得るためのサポートをしながら、まちぐるみでフェアトレードを応援するフェアトレードタウン運動に関わったり、地元の朝市でクラフトリンクの商品を販売したりしています。同じ価値観の人に出会える心強さ、初めての人にドアを開くドキドキ感、期待と落胆と手応えと反省との繰り返しからの学びは、他者の存在と認知があってこそ自身を鍛えてくれます。

SDGsの浸透が進み、フェアトレードの認知の広がりには隔世の感があります。一方で、イメージの独り歩きが本来の目的を見えづらくしている気もします。最近思うのは、フェアトレードの先にある価値やゴールを共有できる言葉や表現方法がもっと他にもあるのではないかという事です。

こんなことを考える時、「すべての人びとがもつ豊かな可能性が開花する社会」というシャプラニールのミッションをよく思い出しています。

*つどい:1986年に第1回全国研究集会として開始。後に「つどい」名称を変更。貧困問題などのさまざまな社会課題、国際協力やNGO、ボランティアなどのテーマを設定し、分科会を通じて参加者全員で学び、議論する場となっている。