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家事使用人として働く少女たちの現状
バングラデシュには、現在、家事使用人として働く少女が約33万人いると言われ、そのうち約12万人は首都ダッカにいると考えられています。(ILOの調査より、2006)
一日中、密室である家の中で働く少女たちは、非常に安い賃金もしくは無給で長時間労働を強いられていること、自由もなく教育を受ける機会も奪われていること、雇い主による暴力などに遭うケースも多く見られます。
また、外部からの接触が難しいために支援するNGOはほとんどありません。
シャプラニールでは現地NGOのPhulki(フルキ)をパートナーとして、ダッカで使用人として働く少女が暴力や性的虐待、搾取、仕事中の事故から守られ、心身ともに健康に成長し、自らのよりよい将来を描けるような環境を作り出すための活動を行っています。
活動概要
市内4カ所に少女たちの支援センターを設置し、読み書き・計算などのノンフォーマル教育、身の回りを清潔に保ち病気を防ぐ衛生教育、アイロンかけ・料理・刺しゅうなどのスキルトレーニング、思春期の身体の変化や性暴力をいかに防ぐかを学ぶ性教育、絵や歌・踊りなどを楽しむレクリエーションなどを実施。また、雇い主や地域住民への働きかけやマスメディアを利用したバングラデシュ社会への問題提起にも力を入れています。
[当事業は外務省日本NGO支援無償資金協力の支援をうけて実施しています。]
活動詳細
経験のシェアリング
仕事、生活、家族、楽しいこと、辛かったことなどを共有します。話すことで悩みが解決したり、他の少女の状況がわかって勇気づけられたりします。
教育
読み書きや簡単な計算に加え、保健衛生や栄養のこと、社会の悪習の間違いなどについても教えています。
スキル・トレーニング
家事が下手だと雇用主から叱られたり、怪我をしたりすることがあるので、安全に家事ができるコツを教えています。仕事がきちんとできることで少女たちも自信がつき給料が上がったり、よりよい働き口を見つける可能性を見出せます。雇い主には、家事が上手になることで生まれた空いた時間は少女たちの勉強や休む時間にあてるよう呼びかけています。
性教育
身体の変化への説明に加え、性的虐待を防ぐため、触れられることを許していい場合と悪い場合などについても教えています。
レクリエーション
絵、歌、踊りという楽しい時間を設け、子どもらしい時間を持てるようにしています。
雇い主や地域住民への働きかけ
少女たちが働く家の家庭訪問や雇い主や地域住民対象の子どもの権利ワークショップを実施しているほか、地域住民とプロジェクトの成果や問題解決などを話し合うミーティングも行い、プロジェクトへの地域住民の関わりを強めてく活動を行っています。
メディアや関連団体への働きかけ
家事使用人として働く少女たちの問題について多くの人々の意識を喚起していくため、新聞などのメディアに少女たちの記事を載せてもらうよう働きかけています。また、これまでの活動の経験を他のNGO、国際協力機関、ジャーナリストと共有し意見交換ワークショップやセミナーを実施しています。
(右写真:現地の雑誌に掲載された記事)
パートナー団体紹介
| 団体名 | Phulki(フルキ) |
|---|---|
| 地域 | ダッカ市内4つの地区 |
| 団体概要 | 困難な状況にある女性たちとその子どもたちの生活向上を目的に、1991 年に設立された現地NGO。縫製工場で働く女性のための工場内託児所や、スラム内での託児・幼児教育などを通して低所得層の働く女性たちを支援してきたほか、子どもたち自身が周囲の子どもに学んだことを伝えていくChild to Child アプローチによるスラムの衛生改善などを行っている。社会への政策提言を重視し、企業にも積極的に働きかけた結果、ナイキなどバングラデシュ内に工場をもつ多国籍企業の多くが託児施設を設けることに同意した。代表をはじめスタッフのほとんどが女性。シャプラニールを含め、多くの国際ドナーとパートナーシップで事業を進めており、専門的で質の高い活動が多い。年間予算規模3,660 万円、スタッフ数198 人。 |
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