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農村部での活動

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「ショミティ」への支援が基本

写真:女性ショミティでのミーティングの『様子バングラデシュの農村部における協力活動は、「ショミティ」という貧しい農民たちが自発的に集まって作る生活向上のための相互扶助グループへの支援が基本となっています。(支援内容は下記を参照

「ショミティ」とはベンガル語(バングラデシュの公用語)でグループを意味する言葉です。社会的にも経済的にも一番弱い立場にある者にとって、まず大切なのは互いに助け合うこと。自分たちの生活は自分たちでよくしていこうというのが目的です。1つのショミティのメンバー数は約20人。男女別々に作られます。

ショミティ活動の基本は、定期的に集って話し合いを持つこと。日常生活上の様々な問題について話し合い、知恵を出し、協力して解決への道を探ります。

ショミティのメンバーは、毎週決まった額を出し合って、ショミティ基金を積み立てていきます。日本円にすればひと月20円から100円くらいが一般的ですが、苦しい家計の中から毎月これだけ出すのは大変です。

基金が少しずつでも増えていくことは、生活の安定につながります。仕事がなくて食べるものがなくなった時や家族が病気の時など、この基金から低利でお金を借りられる他、ショミティで収入向上の為の小さな事業をする時の資本としても使われます。



ショミティへの支援内容

(1)ショミティの育成と研修


地域活動センターの専従スタッフがショミティの会合を回ってグループとしての成長を見守り、メンバーにきめこまかいアドバイスを行います。また会計などの研修の機会を設けています。


(2)成人識字学級

写真:識字学級で学ぶ女性

バングラデシュでは成人男性で約50%、成人女性で約70%の人が読み書きを知りません。農村であればこの数字はもっと高くなります。読み書きを知らないことは、日常生活に不利なだけでなく、ショミティ活動を発展させていく上でも大きな障害となります。シャプラニールは結成後1年から1年半ほどたち順調に活動しているショミティのメンバーを対象に、読み書きや簡単な計算を学ぶ識字学級を開きます。識字学級で得た知識と自信は、ショミティ活動に活かされていきます。シャプラニールは識字学級向けの基金として「バングラデシュ識字学級基金」を設定しております。(詳細はこちら→)


(3)児童教育(補習学級)


ショミティメンバーの子どもなど、村の貧しい家庭の子どもたちが学校へ通い続けられるように補習学級を開設しています。


(4)保健衛生環境の改善

写真:トイレの制作風景

農村では、医療設備が不足しており、栄養状態も悪ために、ささいな病気で命を落とすことがあります。村の中で見られる病気は基本的な予防の知識があれば防げるものが多いのです。そこでシャプラニールでは、ショミティの中から保健ボランティアを育成して、ショミティで保健教室を開いたり、識字学級を通じて保健衛生について学びます。また清潔な飲み水を確保するため、毎年約100基の手押しポンプ井戸を設置しています。地下水ひ素汚染対策のため、ひ素濃度を検査したり必要であれば井戸を掘りなおしたりしています。また、寄生虫や伝染病を防ぐため簡易トイレの普及も行っています。


(5) 収入向上のための融資


積み立てた基金がある程度増えると、ショミティではそれを元手に、子牛や子ヤギを育てて売ったり、共同で耕地を借りるなどの小さな事業を行います。小さな規模で失敗と成功を繰り返すうちに事業のコツや共同作業のやり方を学び、基金も徐々に増えていきます。そして、更に大きな事業に取り組みます。活動の様子や基金額に応じて、シャプラニールは収入向上のための資金を融資するとともに、技術研修を行います。

現地NGOとのパートナーシップ
ショミティ育成活動は、最初は小さな地域団体への支援から始まりましたが、80年代末からはより効果的な運営を目指し、シャプラニールが設置する地域活動センターを通して直接行ってきました。

しかし、地元出身のスタッフが活動の管理運営能力を徐々に身につけてきたことから、活動をもう一度地域の人々に任せていくことが可能になってきました。99年と2000年には、地域活動センターの2つが「PAPRI(Poverty Alleviation through Participatory Rural Initiatives)」という名の現地NGOとして独立しました。

続いて2003年にマニクゴンジ県の地域活動センター1つが「STEP(Step TowardsEmpowerment of the Poor)」として、2005年には残るマイメンシン県の地域活動センター3つが「COLI(Community Organization for Livelihood Improvement)」として独立しました。これをもって全ての地域活動センターが現地NGOとして独立し、シャプラニールのパートナー団体としてプロジェクトを行うこととなり、今までにも増して地域に密着した活動を行っています。

 

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