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2007年02月一覧

2007年02月27日

わずか10ルピーで

今朝、とある会議に出席するためいつもより遅く自宅を出た。徒歩10分ほどの会議場所へ直行したのだが、到着してみるとなんとなく皆が落ち着かない。歩いてきたので私は気がつかなかったのだが、どうやらカトマンズとパタンを結ぶ橋が封鎖されていて、迂回する道が渋滞していて主催者が到着していないというのだ。

事務所のスタッフは全員問題の橋をわたってこなくては出勤できない。事務所に電話をすると、始業時間を1時間過ぎても一名がまだ到着していないという。いくつかの情報を総合すると、どうやらマイクロバスの運転手たちがマオイストの暴挙に反対して交通封鎖をしているということらしかった。しかもその抗議をしている場所は事務所から近い。途中スタッフからのメールで「投石などが起きている様子なので今日は事務所に来ないほうが良い」と知らされた。

結局昼過ぎに騒ぎが解消したということで、私は事務所に戻れたが、なぜこの交通封鎖が起きたかという理由を聞いてあきれてしまった。事の次第はこういうことらしい。

昨日、マオイスト関係者(タマン解放戦線)がマイクロバスを降りるとき切れた10ルピー(約17円)で支払いをしようとした*。それを拒否した運転助手と運転手はマオイスト事務所に連れていかれ、ひどく殴られたという。この暴挙にマイクロバスの運転手他関係者が今朝からマオイスト事務所前で抗議行動を起こしたというもの。マオイスト側の一部は、鉄パイプや太刀などを持ち出して対抗しようとして、橋の周辺は一時大きな騒ぎになったという。事務所近くまで人が押し寄せてきたというのは、様子を見に行ったスタッフの談だ。

*ネパールのお札は日本のものに比べて汚いものが多い。人手を経て汚れてしまったもの以外にも、書き込みがされている他、銀行など札を大量に扱うところでは100枚などをまとめてホチキス止めをしたりするので穴が開いていたり、一部破れたものも相当数ある。しかし、受け取る方がそういった札を嫌うので、トランプのババ抜きのように押し付け合いになってしまうことが多い。

最終的にはマオイスト側が謝罪し、被害者(運転助手と運転手)にしかるべき補償をするということで納まったらしい。政党としてメインストリーム入りを果たしたマオイストが(その関係者とは言え)暴挙を働き、結果的に多くの人に迷惑をかけるということに納得がいかない。しかもそれがわずか10ルピーを巡ったものだったというのがなんとも情けない。

2007年02月23日

小さなサウニ(女店主)

次年度計画についてスタッフと話し合って、気がつくと7時を過ぎていた。続きは来週にすることにして、家路を急いだ。というのも、8時を過ぎるとネパールの首都カトマンズと言えども人はおろか車通りも少なくなり、帰宅が難しくなるからだ。

上手い具合にテンプー(乗り合い小型バス)がつかまったので、家の近くのロータリーまで乗った。そこから商店街を歩いて帰り、右に折れるところに差し掛かった。ここは日中野菜売りの女性たちが多く出ているところなのだが、その手前に小さな女の子が膝を折ってチョコンと座っているのが見えた。前には今が旬の菜っ葉が4つほど並んでいる。

「サウニ(女店主)、何売っているの?」と呼びかけた。

彼女は応えない。見たところ6、7歳くらいの女の子。髪を2つに結わえ三つ編みにしている。

「これ、いくら?」

「2把で5ルピー(約8円)」

「ねえ、寒くないの?」

「・・・」

「売れたら帰るの?」

私たちの会話を耳にした通りすがりの男性が暖かく笑っている。家には菜っ葉茹でたのがあるんだけどなあ、と思いつつ、小さな女の子が暗い夜道に座っているのがいたたまれなく

「じゃあ2つ買うから、おいしいの見立ててよ」と頼んだ。

小さなサウニは威厳をもって(時間をかけて)手元にある4把をためすがめつして、2把を私のために選んでくれた。にこりともせず。そして私は5ルピーを払って家に戻った。いつまで小さなサウニはあそこに座っているのかな、と思いつつ。

2007年02月20日

一日6時間停電

前回のブログでも書いたように週38時間停電が始まってしまった。毎日6~7時間は停電するという過酷なもので、業務時間内に3時間は必ず停電してしまうため、大きな支障がでている。

巷には便利な停電スケジュールが出回っており、自分の住んでいる地域がいつ停電になるのかが判るようになっている。それによると、週に一日は全く停電のない日が設定されており「ハッピーデー」と名づけられている。停電しておいて何がハッピーなものか、と押し付けがましさがやや気になるが、ネパール的な発想の転換かと半分感心している。

停電時間はミーティングを設定するなど有効に時間を使おうと思っているが、コンピューターはもちろんプリンター、インターネット、コピー機、はては電話の交換機まで、あらゆるものを電気に頼っている生活への打撃は大きい。

かくいう現在も停電中。夜9時半から始まることが判っていたので、ちょっとした勉強会に参加していたのを切り上げて帰って大急ぎでシャワーを浴びた。これから深夜まで電気がないので、あとは寝るしか選択肢はない、4月以降はさらに停電時間が延長されるという噂もある。そうなったら、本当にふて寝でもするしかないかも。

2007年02月15日

カトマンズに降る雪

昨日、前夜から降り続いていた雨が午後からみぞれまじりの雪に変わった。カトマンズ盆地で降雪が確認されたのは実に63年ぶりとのこと、近くの学校の子どもたちだけでなく、うちの事務所のスタッフまで大騒ぎ。知り合いに電話をしたり、外を眺めては「積もるかな?」と聞いてきたり。雪を頂いた山々を遠くに見ていても、実際に雪が降るというのは別の嬉しさがあるらしい。

今日は先住民族系のグループがカトマンズ盆地内のストライキを呼びかけて、車の往来は殆どない状態だし、今日から一日6時間の停電が始まる。1月から続いた平野部のストライキのおかげで、調理用プロパンガスもガソリンも灯油も手に入れるのが困難な状況が続いている。暗くて寒いのは変わりないけれど、昨日の雪は沈みがちな気持ちを少し明るくしてくれた。

2007年02月04日

ほぼ一年ぶり

昨日カトマンズを出発し、今朝成田に到着した。ダッカの藤岡所長のブログにもあるように、東京、ダッカ、カトマンズの三者が次年度計画について話し合う会議出席のための帰国である。

って、固い話もあるけれど、私にとってはなんと言ってもほぼ1年ぶりの日本。2006年2月16日にカトマンズの地を踏んでから、1年マイナス11日で一時帰国を果たしたわけで、帰ってきたという事実だけでもうれしくなるが、それに加えて、インターネットは早いし、停電はない、水道もガスも心配なしって、ネパールが基準になっている今の私には信じられないような好環境。

今朝7時に成田に到着し、自宅には10時には帰着。帰国したら何を差し置いてもやりたかったのが美容院にいくこと。深夜にバンコクを出発するフライトでは睡眠時間が2時間くらいしか取れず、昼寝をしたい誘惑にかられながらも今日の午後美容院に行ってきた。長年のお付き合いのHさんと近況報告+モロモロお話をし、伸ばし放題だった髪を切ってもらい、身も心もすっきりとした帰国第1日を過ごしたのでありました。

いつものことだが、美容院って下手なカウンセリングなどより癒し効果があるよなあ、とつくづく思った。(少なくとも私にはね。)

2007年02月03日

青空バドミントン・その2

さて、2日目。今日こそは、と9時に空港へ向かうがやはり昼過ぎまで待ちぼうけ。1時過ぎには上空を飛行機が行くのが見えたが、ルムジャタールを通りすぎてしまった。

「あ!あぁぁぁ~、…」見上げる人たちのため息がもれる。

もっと北のルクラへ向かう飛行機だったらしい。おそらくたくさんのトレッキング客を乗せているのだろう。観光収入が大きなネパールにとっては、ローカル客ばかりのルムジャタール便より優先すべきドル箱路線ってことか。ルクラやポカラなど、観光客の多い路線を優先したためか、私たちの飛行機は再びキャンセルとなった。

P1010664.jpgこの日、ルムジャタールは朝から素晴らしい天気に恵まれていたが、私の気持ちはどうやっても晴れない。だって、カトマンズで仕事が山積みになっていくのだ、来週には日本に帰る前にどうしても片付けなくてはいけないのに…。

焦ってもどうしようもないが、それでも気持ちが落ち込んでいく。何とか楽しく時間を過ごさなくてはと、今朝から道づれになったロション君と歩きながら思いついたのがバドミントン。実は高校、大学とバドミントン部だった私、久しぶりにラケット握ってみるかと、バドミントンセット(420ルピー)を購入した。

風がほとんどないようでもシャトルは結構流されていくし、シャトルが見えず、暗幕を張った体育館でバドミントンしていた身には、難しいことこの上ない。そんな言い訳をしながら自分の出来なさぶりに困惑。私たちを見ているみんなも遊びたくてうずうずしている感じが伝わってきたので、適当なところで代わることにした。嬉しそうに遊ぶ姿を見ているだけでも楽しいものだ。

P1010671.jpg結局翌日もロション君にせがまれて、近くの高校のバスケットコートで朝の7時からバドミントンをした。風が凪いでいたので上々のコンディションだったが、前日の無理がたたって体が重く辛かった。そして 飛行機に乗れたのは3日目の午後、ただ飛行機を待っていただけなのに自宅についたらぐったり。  <写真:ロション君12歳>

でもルムジャタールのお陰で、久々にバドミントンを始める気になったのは大きな収穫。日頃の運動不足を反省し、寝る前に簡単なストレッチと筋トレを始めた今日この頃である。

<終わり>

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プロファイル

藤崎駐在員藤﨑文子
(ふじさきゆきこ)
ネパールに2006年2月から赴任しました。よろしくお願いします。

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