シャプラニールでは6月を児童労働反対月間とし、2017年6月3日(土)~21日(水)に全国12カ所で開催される全国キャラバン「羽ばたけ!家事使用人の少女たち」を開催します。バングラデシュ・ダッカ事務所の職員を講師に招き、家事使用人として働く少女たちの現状や少女たちへの必要な支援についてお話しします。(イベント詳細・スケジュールはこちら
このイベントに先立ち、シャプラニールの家事使用人として働く少女たちの支援についてあらためてご紹介します。

今回は、ヘルプセンターで少女たちが楽しみにしている活動を2つご紹介します。 

料理教室
料理は火や包丁を使用するなど危険が伴います。けがなどの危険を防ぐだけでなく、ミスを理由に雇い主に怒られないようにするためにもとても意味があります。怒られずに家事をこなすことは、少女たちのその後の自信にもつながるのです。

料理教室の風景

料理教室ではバングラデシュで定番の軽食など、家で作って食べるられるだけでなく、売ることもできるようなメニューを選んでいます。将来少女たちが店を開くなどする際に役立つようにと考えてのことです。料理教室で教わった新しい料理を披露して雇い主から褒められた子もいますし、料理の才能を開花させ給与が上がったという女の子もいます。また、雇用主などに料理の先生役として参加してもらうことで活動への理解が深まったなど、側面的な効果も見られます。

スポーツ大会
センターに通う少女たちにとって、年に一度のスポーツ大会はとても楽しみなイベントの一つです。

センターに通う少女たちが一同に集まり、丸一日かけっこや、パン食い競争ならぬビスケット食い競争、縄跳び競争をします。この日のために練習した歌や踊りを披露したりして楽しく過ごします。体操服があるわけではないので、普段の服装であるサロワル・カミューズを着てスポーツをします。

普段、室内での仕事に追われる彼女たちが太陽の元で笑顔ではしゃぐ姿は、見ている私たちをも元気にしてくれます。

スポーツ大会の風景

(ヘルプセンターでの活動紹介 その3へ続きます。お楽しみに!)

 

▼全国12カ所で講演!全国キャラバン2017「羽ばたけ!家事使用人の少女たち」開催(6/3-6/21)

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