【現地ルポ】地域を巻き込んでの 教育環境改善

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SMC Meeting- Singrapur GPS 2018シングラプール地区の公立小学校の集会の様子

明日も学校へ行こう!プロジェクト(プロジェクトパートナー団体:PAPRI)

PAPRI(パプリ)はパラトリチョール(注1)と呼ばれる孤立した地域でシャプラニールと共に初等教育支援を行っています。さまざまな理由から不登校になってしまう子どもを減らせるよう、学校教師や保護者、学校運営委員会(School Management Committee、以下SMC(注2))や行政担当者など教育に関わる関係者らとの関係構築を通して働きかけています。

<子どもたちの保護者への働きかけ>
活動対象地の一つ、シングラプールの公立小学校で初めて母親ミーティングが実現しました。会議には150名の母親が参加し、子どもの自宅での学習により一層関心を持つようになりました。このことをSMC同士の経験共有会議で知った他の2つの学校でも、同様の会議を開催し、それぞれ70名と110名の母親が参加しました。

不登校になる原因の一つに親の教育への無関心が挙がっているため、子どもの教育に関心を持つ親が増えることは重要な変化と考えています。また、主体的な動きを促しているSMCは深刻な問題である教師不足の改善に取り組んでいます。交通の便の悪さや雇用条件などさまざまな理由からチョールの教師がなかなか定着しないのです。地方議員でもあるSMCメンバーが、国会議員が出席した郡の会議で、教師不足の現状の改善を陳情しました。

<行政などへの働きかけ>
郡の教育事務所やその下の行政区であるユニオン議会事務所、および両事務所の関係構築も行っています。これまでほとんど開催されなかったパラトリユニオン議会の教育常設委員会が2017年2月および2018年2月に開かれました。開催された委員会には地元の名士2名やユニオン議会議長らを含む12名が出席し、2018年はできる限り毎月この会議を開くこと、またユニオン議会の予算に公立小学校への支援を割当てることが決定されました。

仕組みはあっても、これまでほとんど機能していなかったものを活用するよう働きかけることは大切な活動の一つです。SMC、教師、郡教育事務所、ユニオン議会そして地域の人々との関係構築を通じて教育環境改善に向け、今後も活動を継続していきます。

注1:パラトリが地名、チョールは中洲のこと
注2:政府の定めによってすべての小学校に設置することが決められている、校長、保護者の代表、地域の有力者ら11人で構成される委員会

モハマド・アラウッディン(PAPRI・プログラム コーディネーター)/
モハマド・ナジム・ウッディン(PAPRI・プログラム マネージャー)

▶詳しいプロジェクトについてはコチラから

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