コミュニティの潜在力を活かしたサイクロンへの備え

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ラエンダCPPメンバーによる早期警戒警報の発信

ラエンダCPPメンバーによる早期警戒警報の発信

2017年5月27日から30日にかけてサイクロン「モラ」がバングラデシュを襲いました。勢力を示すシグナルは事業地のバゲルハット県で10段階中8、チッタゴンでは10という非常に勢力の強いサイクロンです。これを受けて我々の事業地でも行政、コミュニティ、NGOの防災関係者が互いに連携をとりながらいち早く初動活動を開始し、人的・物的被害を出さずに済みました。現在ショロンコラ郡下の2つのユニオンでサイクロン防災プロジェクトを進めていますが、今回はラエンダユニオンの防災ボランティアが目を見張る働きを見せてくれました。

ラエンダでは1992年に赤新月社の主導でCyclone Preparedness Program(CPP)と呼ばれる防災ボランティアチームが作られましたが、その後有名無実な状態が長く続いていました。転機が訪れたのは2016年11月、シャプラニールと協働して行っているサイクロン防災プロジェクトの一環として、ラエンダユニオンで行政とコミュニティの防災関係者がコミュニティ防災の在り方について話し合う機会を設けたことがきっかけです。

この話し合いの中でラエンダユニオンのCPPの在り方が見直されることになりました。実質的に稼働できるボランティアメンバーが選び直され、1チーム当たり15人(3人一組、5グループ)が15チーム、計225名のボランティア組織として再結成されました。

このCPP再結成からわずか7ヶ月、モラが最接近した5月29日には24時間の監視体制を構築し、郡とユニオンの災害管理委員会との密な情報交換を行っていました。結果としてタイムリーな早期警戒警報の発令と地域住民の避難誘導、サイクロンシェルター受入準備等、行政とコミュニティが一体となって、水や非常食を携えた数千人の地域住民の自主避難をスムーズに行うことができました。

アブドゥル・マレク
(JJS・アシスタント・プロジェクト・コーディネーター)

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