インド研修では、地元のNGOを訪問して、組織のことや、
どのような課題にどのような方法で取り組んでいるのか等を聞いて回っています。
まずはNGOの代表の方にインタビューをしていますが、
出来るだけフィールドも見せていただくようにお願いをしています。

たった1ヶ月で、かつガヤー県を中心に訪問していますから、
インド全般のことをつかんでいるとはとても言えませんが、
多くの団体が、無料の学校、無料の診療所、そしてSHGに取り組んでいるようでした。

SHGとは、Self Help Group(セルフヘルプグループ)の略称です。
シャプラニール(またはバングラデシュ)に馴染みのある単語で言うと、
ショミティとなりますでしょうか。

そのグループ活動は大部分がマイクロクレジット(貯金活動)です。今回は、対象を女性以外にも開いている団体には出会いませんでした。
グループを作ってみんなで決まった額を貯金して、
いざという時に(病気といった緊急時や事業を始める時の資本金として)
そのグループ貯金からお金を借りることができるというものです。

shg1.JPG上の写真は、とあるNGOでの、ミーティングでグループメンバーがお金を集めている場面です。
左側の帽子だけ映っているのが、グループのミーティングに出席して、貯金活動のケアをしている男性スタッフ。
右側の女性がこのグループのお金の徴収係。

バングラデシュのマイクロクレジットとの大きな違いは、
インドではお金の預け先が本当の銀行だということです。
グループで貯めたお金は、グループのメンバーの数名の名義で
本物の銀行に口座を開設し、そこに貯めていくのが基本の流れです。
それをお手伝いする、橋渡しするのがNGOの役割となっています。

 

shg2.JPGグループ貯金から借りたローンで買ったヤギとSHGメンバー。

NGOが銀行の役割も担い、お金の管理をしているバングラの事例に
聞きなれていた私にとっては、新鮮なシステムでした。

そうそう、本筋をそれますが、村の人々にインタビューをした最後に
逆に私への質問があれば、と声をかけると必ず聞かれるのが、
「結婚していますか?」というフレーズ。

「ノー」と答えると、みなさん、
明らかに残念というか、ありえないというか、かわいそうに、
という困った顔に・・・。雰囲気を壊したのは私?
でも、嘘もつけないしなあ。

(勝井)