こんにちは!国内活動グループインターンの廣瀬です。 

先日、夏休みオンラインイベント「ゼロから学ぶ!バングラデシュってどんな国?~児童労働とSDGs~」が開催されました! 

私も(オンラインですが)バングラデシュの伝統衣装、サロワ・カミューズを着て参加してきたので、その様子と感想をお伝えします! 

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今回のイベントでは国内活動グループでステナイ生活を担当高階職員が講師を務め、シャプラニール活動国の一つであるバングラデシュについて、“ゼロから”“楽しみながら”学ぶということで、クイズや参加者の方への質問を交えた講座が行われました! 

“ゼロから学ぶ”講座ということもあってか、今回は小学生の方から大人の方までかなり幅広い年齢層の方が参加していらっしゃったように思います! 

 

バングラデシュの国旗や位置は?バングラデシュの主食は?バングラデシュで人気のスポーツは?などなどバングラデシュの生活や文化に関する色々なクイズが出され、既にかなり詳しい方も多くいらっしゃいました! 

私自身これまでのシャプラニールでのインターンを通してバングラデシュの文化についてちょっとだけ詳しくなったような気でいましたが、イギリスの領地であったことから2階建てのバスが多いこと、買い物は基本男性が行うこと、などまだまだ知らないことが多かったです。 

それにしても2階建てバスや電車に加えてリキシャやベビータクシーもあるなど、バングラデシュの交通手段はかなり多様ですよね。どう使い分けているのか気になります… 

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こういった興味深い文化を知る一方で、バングラデシュ社会には深刻な問題も隠されています。その一つが家事使用人として働く子どもたちです。 

 

バングラデシュでは、数十万人の子どもが他人の家で家事を手伝う、家事使用人として児童労働をしています。そのうち80%は女の子で、そのほとんどは14歳未満です。 

彼女たちは本来なら学校で教育を受けているべき年齢であるにもかかわらず、家族間の事情や経済的事情、周囲の認識不足、そして雇い主からの需要により、他所の家で長時間にわたって家事労働をせざるを得なくなっています。 

講座では実際に家事使用人として働く女の子たちの暮らしを例に、彼女たちを待ち受けている仕事や、家事使用人が生じる背景についての話があり、そういった状況に対して実際にシャプラニールが行っている支援センターの運営や地域社会への働きかけなどの取り組みについても紹介されました。 

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また、こういった子どもたちの教育を妨げ、危険を及ぼす児童労働は、バングラデシュだけでなく世界的にも深刻な問題となっています。最近よく耳にするSDGsにも児童労働に関する目標は多く、SDGs全体は2030年までの目標になっている一方で児童労働の撤廃に関しては2025年が目標、と対策が急がれています。 

しかし実際のところ、世界で児童労働をする子どもの数はCOVID-19が流行する前の調査で既に増加傾向にあった上、COVID-19が招く貧困の拡大などの影響でさらに増加することが懸念されているなど状況は芳しくなく、公的な機関だけでなく私たち市民もできることを探すべきではないかという重要な指摘がありました。 

 

最後に質問を伺った際にバングラデシュの地理や交通機関について、児童労働に対する現地の人の考え方について、など具体的な質問の声が上がり、参加者の皆さんが様々な目線でバングラデシュに関心を持っていることが窺えました。 

私自身も今回の講座を通してバングラデシュへの関心と行きたい気持ちがさらに高まった一方で、同時に背景にある問題に目を向け、自分ができることを考え、実行することの重要さを再認識する機会となりました。 

ご参加くださった皆さんありがとうございました! 

国内活動グループインターン 廣瀬