光のお祭りとも呼ばれるティハールが先週末にかけてお祝いされました。今年はカレンダー上、次のような暦でした。

11月12日 カラスをお祝い(カァグ・ティハール)
11月13日 犬をお祝い(ククル・ティハール)
11月14日 牛、ラクシュミーの神様をお祝い(ガイプジャ、ラクシュミープジャ)
11月15日 牛糞を使ったお祝い(ゴヴァルダンプジャ)
11月16日 姉妹から兄弟へお祝い(バイティカ)

盛り上がりを見せ始める14日~16日のうち14、15日は土日だったため、もともと政府機関の休みも15、16日(日、月)だけでした。ただ、直前になってネワールの人々の暦だと17日が姉妹から兄弟へお祝いをする日だとなり、政府機関は17日(火)も休日にしました。シャプラニール事務所は16日だけが休みだったので、ネワールの職員2名が急きょ有休を取りました。ティハールではこの姉妹から兄弟へお祝いが一番のイベントなのです。

さて、ネパール事務所では、COVID-19で外に気軽に遊びにも行けないし、近場で楽しみを見つけようということで、例年は花を飾るぐらいで済ますティハールのデコレーションをちょっと頑張ってみました。みましたと言っても、私はわからないのですべて現地職員の力です。

まずはマンダラ作り。Youtubeを見ながら真剣に。
できました!
オイルランプを点けるとこんな感じです。ドアの上にはマリーゴールド。
事務所の会計担当のデスク近くではラクシュミー(ヒンドゥー教の女神の一人、吉兆天)をお迎えするお供えをしました。ラクシュミーは富と繁栄を司るので、きちんとお金が入ってきますように!と。
玄関前や店先のマンダラもラクシュミーを家にお招きする道しるべで、その道は家や店の中に続いて描かれることも多いです。下の写真の門の前の灯りからずっと線が建物の中につながっているのが見えますでしょうか。

(事務所ではありません)

(事務所ではありません)

そして、ティハールにちなんだ料理をいただきます。大家さんが持ってきてくれました。昨年いただけたので、今年ももらえるかしらと期待して夕飯を作らずにいたのです。他の日本のNGO駐在員に聞いてもほとんどの人が大家さんから食事をいただいています。本当にありがたいです。ちなみに料理にはそれぞれ、空(鶏肉)、土(水牛の肉)、水(魚)などの意味があるそうです。
来年はもっとのびのびとティハールを祝えますように!
ネパール事務所長 勝井裕美