9月の「オカルドゥンガへの道」から3ヶ月半、再びオカルドゥンガへ行くことになった。前回は天候にたたられたが、今回はどうなるだろう。出張の予定がなくてもオカルドゥンガのことは気になるもので、インターネットで気温などをちょくちょく見ていた。カトマンズの気温とあまり変わらないので安心していたら、今日は最高気温(8度)が異様に低い。

フィールド経験豊富な友人からのアドバイスをもらい、寝袋やら手袋やら借りまくって準備をしていたが、これはやぱいかもしれないと考えていた今日の帰り道、ネパール人の友人がやっている店に所用があって寄った。「明日から出張なの」とおしゃべりをしていたら、彼女が「着るものある?」ととても心配してきた。

ババシャツと長袖Tシャツと、クルタを着て、その上にセーターを着て、それから、えっとーと口ごもっていたら、なんと彼女自分がきていた暖かそうな中綿入りジャケット脱いで差し出してくれるではないか。来週戻ってきた時に返してくれたらいいから、と。

私も着ていた短めのコートを脱いで渡したので、物々交換をした格好になったのだが、なんだかこれ「わらしべ長者」っぽいなあと笑ってしまった。こういうネパール人の大らかさと相手を思いやる気持ちが本当に好きだ。